妻に笑われようが関係ない!俺の体が求めるのは「秘伝のタレがうますぎる直売所の納豆」のみ!

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ウジさん
性別:男
年齢:59
プロフィール:関東圏の実家を離れて40年以上、昔は食べたこともなかった納豆にいまは惚れ込んでいます。

妻に笑われようが関係ない!俺の体が求めるのは「秘伝のタレがうますぎる直売所の納豆」のみ! 30.jpg

私は生まれてから約20年間、納豆を知らずに過ごしました。

「あんな腐れ豆、食べるやつの気がしれん」が口癖の父(8月で90歳になりました)は関西出身で、納豆を忌み嫌い、実家のタブーになっていたからです。

そんな私が納豆にはまったきっかけは、初めて一人暮らしを始めた大学生活でのことでした。

大学の食堂で初めて納豆に出会った私は、はじめは敬遠していました。

しかしなんと言ってもコスパがよいので、貧乏学生にはありがたい食べ物です。

ある日意を決して、恐る恐る口に運ぶと、うまい! 

大盛りご飯に納豆のセットは私の定番メニューの一つになりました。

スーパーで適当なものを選んで食べていた私が、いま食べている地場産の納豆に出会ったのは25年ほど前、この地に居を構えてからです。

ご近所の方から「美味しいんですよ」とおすそ分けいただいたものに、衝撃を受けました。

豆は小粒で、よく糸を引く一級品です。

添付のタレがまた絶品。

ほのかな梅風味(梅干しも地場の特産品です)が香り、爽やかな中にもコクがあり、醤油と出汁のブレンド具合が完璧なのです。

一発でとりこになりました。

直売所でしか売っていない、個人経営のお店なので、車で10分ほどかかるところに週に一度は足を運んで買い込んできます。

タレの味を再現できないものかと試行錯誤してみたのですがうまく行かず、すっかり顔なじみになった製造者に味の秘訣を聞いてみても「それは企業秘密で」とごまかされます。

まさに「秘伝のタレ」です。

出張や旅行に出かけるときも、朝の納豆は欠かせないので日数分のパックをカバンに忍ばせていきます。

妻(57)には「まるで常備薬ね」とからかわれますが、納豆の方が大事です。

一度準備を忘れて出張に出てしまい、やむなく泊まったホテルのバイキングの納豆を食べましたが、なんとも違和感があり、一日気分が乗りませんでした。

納豆の本場、水戸に出張したときにさえ、持参の納豆を取り出して食べていました。

一緒に行った同僚からは「せっかくの本場物なのに...」と呆れられましたが、もはやこの納豆以外を受け付けない体です。

食べ方も決まっています。

100回かき混ぜてしっかりと糸を引かせます(この糸の引き具合も最高なのです)。

ここに「秘伝のタレ」を混ぜ、よく混ぜ合わせて温かいご飯の上にたっぷりとかけます。

ネギや卵など余計なものは一切入れません。

パックにはラー油やチーズを入れても美味しい! と書いてあるのですが、私は馴染めませんでした。

決まった納豆を決まった食べ方で、このルーティンが私の毎日を支えています。

いま私が恐れていることは、この納豆の製造者が何らかの事情で店をたたまないかということだけです。

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