<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:52
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる52歳の自営業。
今から6年前、46歳のときの話です。
私は乳がんの手術をして、ホルモン治療の薬を飲むことになりました。
飲み始める前に担当の先生(30代男性)から「副作用があるかもしれない」と説明があり、主に更年期障害でよく見られるホットフラッシュと似た症状が出るかもしれない、とのことでした。
でも、まだ更年期の症状は出ていなかったため想像ができなかった私は、軽く考えていました。
ところが飲み始めて数日で、本当に出始めた副作用。
「火照ってきたな」と思ったらあっという間に頭まで達して、顔から火がでるんじゃないか? と言うくらいに熱くなります。
噴き出してくる汗は、お化粧が全部流れてしまうのではないかと心配になるくらいの量です...。
「来た!」と思ってから汗が引いて落ち着くまでに15~20分ほどかかり、その間、何もやる気になれません。
そして、それが1日に10回以上も来るのです。
飲み始めたのが夏だったこともあり、想像を超えるキツさに怒りさえ覚えました。
そして「これは参った」とあっけなく音を上げて、担当の先生が言っていた副作用が楽になる漢方薬をもらおうと決めたのです。
当時は月に一度定期的に診察に通っていました。
しかし、行ってみると受付の人が担当の先生は他の病院に転勤になったと言うではありませんか。
とても信頼していた先生だったので、驚きと同時にすごくガッカリです。
いろいろな事情はあるのでしょうが、「ひと言言ってくれたら良かったのに」と寂しい気持ちにもなりました。
そして、新しく受け持ってくれることになった先生(60代男性)の診察室に入って、さらにガッカリ。
いつもニッコリ笑っていた担当の先生とは対照的に仏頂面で、「俺は偉い」と思っているんだろうなぁというオーラが出ていたのです。
あまりの印象の悪さに踵を返して出て行きたい衝動にかられましたが、我慢して先生の前に着席。
あいさつもそこそこに、早速、「副作用が楽になる漢方薬が欲しい」と言う私にすかさずこの先生は「ないね」と言い放ちました。
耳を疑い、事情を話してもう一度頼んだのですが、やはり「そんなのない」の一言で終わりです。
きっぱりと口を結んで優しさの欠片も漂っていない目をした先生の顔...。
自分の中にゆとりがなかったせいもあり、「物には言い方ってもんがあるでしょ!?」「患者の苦しみって気にならないんだ?」と怒りを感じて、しばしバチバチと無言のにらみ合いになりました。
もちろん、どんなに睨み付けたところで私に勝ち目はなく、ホルモン治療の薬だけを出してもらうことになったのですが、二度と会いたくありません。
担当だった先生に診てもらうために、病院に紹介状を書いてもらいサヨナラしました。
ちなみに、漢方薬は例の30代の担当の先生に出していただきました。
副作用は徐々に楽になり、今ではあまり気にならずに過ごせています。
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