<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:41
プロフィール:10歳年上の夫と二人暮らしの主婦です。
我が家では、毎年夏は冷房をかけずに扇風機や冷却枕を駆使して寝ています。
冷房をつけたまま寝て風邪をひいてしまったり、お腹を壊してしまったりしたことがあるためです。
冷房なしでも、慣れればそれなりに快適で、電気代の節約にもなります。
しかし2021年夏、それが原因で夫婦喧嘩になってしまいました。
ある金曜の夜、私は早く寝て夫(51歳)は遅くまで部屋で飲んでいました。
翌朝起きると、夫の枕の隣にあり得ないものが。
なんと、以前お取り寄せして楽しみに取っておいた冷凍高級ホルモンがあったんです。
「何でホルモンと一緒に寝てるの!?」
驚いて叫ぶ私に、寝ていた夫は目を覚まし寝ぼけ眼をこすりながら言います。
「あ〜ごめん。昨日だいぶ飲んだから、冷却枕と間違えちゃった~。ほら、大きさも形も同じくらいだし、夜だったから色の違いはわかんなかったよ~」
確かに、真空パックされた冷凍ホルモンは、ちょうど我が家の冷却枕と同じくらいの大きさで、重さも形も質感も同じくらい。
酔った状態で暗いところで手に取ったら間違えてしまうかもしれません。
しかし、お肉が大好きな私にとっては、本当に楽しみにしていた高級ホルモンなんです。
普段は高くて手が出せませんが、コロナ禍で行き場のなくなった食品として販売されていたものを運良く格安で買ったもの。
特別なとき、例えば夫の誕生日などに一緒に食べようと大切に取っておいたんです。
悲しいのと悔しいのと怒りが入り混じり夫に言いました。
「なんて事してくれるの!? 楽しみにしてたのに!」
「ここは笑うところだろう、そんなに怒るなよ~」
夫には私の怒りは届いていない様子。
食べ物を無駄にしておいて反省の色を見せない夫にさらに腹が立ちました。
「笑い事じゃないでしょ、もったいないと思わないの? 普通だったらあり得ない間違いなんだからね!」
まくし立てる私に寝起きの夫も機嫌を損ねました。
「じゃあ今から食べるよ、食べればもったいなくないだろう!」
そんなことを言い出します。
しかし熱帯夜の布団の中で一晩温まっていたお肉、食べたらお腹を壊してしまうこと間違いなしです。
「馬鹿なこと言わないで。申し訳ないと思うなら、むしろこれから当分お肉は食べないでベジタリアンになって反省して!」
「それは関係ないだろう、理不尽な言いがかりはやめろよ」
夫婦喧嘩はエスカレートし、せっかくの土曜日なのにお互いほとんど口も聞かず、気まずい雰囲気で過ごしました。
言葉を交わしたのは夜になってからです。
「あのホルモン、本当は誕生日に鍋にして一緒に食べたかったんだよ...」
そう切り出し仲直りできましたが、まさかのミスからとんだ夫婦喧嘩になった出来事でした。
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