<この体験記を書いた人>
ペンネーム:わんわん
性別:女
年齢:51
プロフィール:会社勤めの主婦。55歳の会社員の夫、20歳の大学生の息子と3人で首都圏在住。
最近の真空断熱マグの機能はすばらしいですね!
デザイン、色、サイズも多種多様で、私も10個くらい持っています。
出先で薬を飲みたいとき用、会社でコーヒーを飲むとき用、ハイキングでがっつり水分補給するとき用など用途に合わせて使い分けています。
新しいデザインが発売されるとついつい手に取ってしまいます。
便利な真空断熱マグも、お手入れや使用上の注意があります。
それは適切なパッキンを適切な場所にきっちりと装着すること!
タイプによっては一つのマグに2~3種類のパッキンがついていて、パッキンを取り外し、洗い乾かし、装着してこそ、機能と清潔さをキープできるのです。
何種類も同時にマグを使っていると、どのパッキンがどのマグのものだったか分からなくなるくらい、パッキンの種類もさまざまですし、小さなパッキンもあるので台所で紛失することもあり注意が必要です。
2019年冬のある朝、私の愛する真空断熱マグが原因で起きた事故が、その後の私の教訓になりました。
時差出勤でいつもより空いた電車で出勤したある朝、とてもスタイリッシュな60代と思える老紳士が私の左隣に座り、手にしていた通勤バッグを膝の上に横に置きました。
次の駅までの7分ほどの間に、なんだか私の左側の太もも部分に、じわじわと生暖かく湿った感じが広がっていきます...。
「私のバッグから何か漏れている?」
自分の身辺を検分したけれど異常ありません。
床を見ると、私の左横を起点として、黒い液体が車内に広がっていました。
私がアワアワしていると、老紳士が「??」と自分の身の回りを調べ、彼の横にしたバッグから黒い液体がゆっくりと大量に流れ出ていることを発見!
私も、買ったばかりのベージュのチノパンが薄黒く濡れているのを発見!
彼は急いで通勤カバンの中からマグを取り出し「すいません。すいません」と言いながら、ハンカチやティッシュで座席や足元を拭き始めました。
その時点で、紳士が持っていた500ml容量と思われるマグの中身は、ほぼ全部流れ出てしまっていたようです。
「なんで漏れたんだろう?」
焦っている彼に怒る気にもなれず、一緒に足元をティッシュで拭きながら話しかけました。
「パッキンが装着されてなかったんじゃないですか?」
「そういえば、昨夜、妻が水筒を洗ってくれて...」
彼も思い当たる節がある様子。
「分かります、分かります、パッキンを洗ってちゃんと取り付けるって結構大変ですよね」
思わず同情してしまいました。
コーヒーと思われる液体は電車の揺れに合わせて、彼を中心に10m以上離れた場所まで放射状に広がっています。
座席シートにも深く浸み込み、次に座る人にも被害が及ぶでしょう。
もう手持ちのハンカチとティッシュでは対応不可能です。
そうこうしている内に2駅目、老紳士が下車する駅のようです。
彼は「すいません、すいません」と周囲に頭を下げながら下車していきました。
仕方のないことですが、残されたコーヒーだらけの床、じっとりと黒くシミが広がる私のチノパン、この格好で夕方まで働くのか...と遠い目になってしまいました。
私もパッキンの付け忘れでバッグの中を濡らしてしまったことがあったのですが、その際は自分の持ち物だけの被害で済ませられました。
車両全体を巻き込む惨事を目の当たりにし、私の朝のルーティーンに一つ重要な項目が加わりました。
朝イチに自分や家族が持っていく真空断熱マグの準備をする→出かけるまでの小一時間それらを横にした状態で白い布巾の上に放置→出かける時まで漏れていなかったらOK!
この一連の確認作業で不安なく出かけられています。
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