"嫁いびり"義母の認知症が進み...穏やかな日々に見える、家族それぞれの「人としての姿」/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。

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家事や子育ての合間を縫っては、姑の面会は続けていた。

姑は認知症が進み、更に記憶が薄れ、もう夫や舅の事など全く口にする事が無くなった。

こちらから話を振ってもまったく関心が無い様で、姑からは以前まだ薄っすらと記憶が残っていた時の様に、面会に来ない息子の事を「仕事が忙しいんやろう」と言う事すら口に出なくなった。

姑にとっては夫である舅の現況や、二人の孫の学校の話しをしても、「それって誰の事?」と言う表情で、もっぱら興味津々なのは持って行った洋菓子にあった。

それでもやはり他の事はすべて忘れても、私の事を名前で呼んだ。

毎回面会に行くたびに姑が私の事を名前で呼ぶので、施設の職員さん達はそれこそ毎回驚いてくれるが、私が姑思いの良い嫁であるかの様に褒めてくれる職員さんも中にはいて、そのたびにこう答えていた。

「いえ、良い嫁じゃあないです。『心置きなくいじめてやる』と言われてましたんで、一人っ子の嫁ですから、【人として】ほっとけないだけです。むしろ認知症になってくれたからこそ、今こんなに穏やかになったんです。」

そう、認知症にならなければ、いまだに地獄の様な嫁いびりは続いていただろうし、身体が不自由になったとしても、頭がしっかりしていれば施設入所も無理な上に、口撃は計り知れなかったに違いない。


夫と離婚になっていたとしたら、貯金も年金も無い、保険も全く入っていなかった舅姑は、今頃どうなっていたのかと思う。

そしてその親を財布の様に当てにしていた夫は、一人で親を抱えて面倒見るなんて事は絶対に無いんで、それこそ舅が以前口にした『死ぬしかない』が現実になっていたのかもと思うと、やはり姑の認知症は天からの贈り物だったと思えた。

私の二人の息子にとってはこんな舅姑であっても血の繋がった祖父母になる。

私は舅姑の晩年を、ただただ穏やかに過ごせ、そして息子達の記憶の中の祖父母が地獄で終わらない様にが願いだった。

正直言って、姑の記憶が無くなれば無くなるほど扱いやすくなり、月に1度は外泊出来るようになった。

家族で同じ食卓を囲んでも、姑は夫や息子や孫の認識は無いものの、大好きなにぎり寿司を食べる際には孫たちがそれぞれ寿司を取ったり醤油を注してくれたりで、笑顔で食事が出来るようになった。

姑の孫である息子達にとって、母親をいじめる事無く暴言を吐く事も無い祖母は、認知症で自分達の事が分かっていないとしても、ある意味お世話のし甲斐があったようだった。

学校でも『お年寄りは大事にしましょう』などと教えられてはいるものの、その一番身近にいる年寄りが日常的に暴言を吐き、孫の前でも堂々と嫁いびりをしている状況では、なかなか年寄りを大事にしようなどとは思えない。

外泊許可を貰って一泊する姑の世話を、息子達は私を手伝って良く面倒を見てくれた。

むしろ、何もしない舅と夫の事を、「なんで何もせぇへんの?」と責めるような事を口に出して言う事もあった。

責められたところで舅と夫にしてみれば、せっかく施設に入所している姑を、何しに連れて帰って来るのかと、勝手に連れて帰って来ておいて、世話を手伝えと言われる事は迷惑でしかなかったのだ。

私はその場その場で『人としてどうあるべきか』が大事だと息子達に教える場が出来たことは、今も良かったと思っている。

だからこそ、『正しく生きる』ことの大事さを息子達に教えることは意味があったと思っている。


あれだけ言いたい放題でやりたい放題だった姑が今は見る影も無く、散々いじめていた嫁の世話になっていることは、やはり生きる上で人はどうあるべきかビフォーアフターをリアルで体験しているようだ。

その後成長した息子達はボランティアに率先して参加したり、友人達とボランティアサークルを設立したりと、意味あることだったと思っている。

穏やかな日々が数か月過ぎたある日、姑が再び高熱が出て肺炎になり入院したとの知らせが入った。

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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