<この体験記を書いた人>
ペンネーム:わんわん
性別:女
年齢:50
プロフィール:50歳会社勤めの主婦。55歳会社員の夫、20歳大学生の息子と3人で首都圏在住。
些細なことだけど正解がわからない問題に直面したこと、ありませんか?
現在50歳の私が15年前にぶち当たった問題があります。
「使用済ナプキンを捨てるサニタリーボックスを自宅に常設するか、しないか?」
「他家を訪問した際、サニタリーボックスが設置してあれば利用するのかどうか?」
私の実家にはサニタリーボックスは置かれていませんでした。
一般的な広さのマンションで、トイレ、お風呂、台所などの水回りは玄関近くに集中していました。
使用済のナプキンはトイレットペーパーでくるくると包み、トイレを出て数歩の場所に置いてある台所の蓋つきのゴミ箱に捨てていました。
親戚宅でもサニタリーボックスを見かけたことはなかったと記憶しています。
友人宅に招かれたり、泊まらせてもらった際にも、サニタリーボックスは見かけた記憶がありませんでした。
サニタリーボックスは不特定多数の人々が使うトイレにのみ設置されているか、ホテルの各部屋のトイレなどで見るビニール袋タイプのものだけが存在するのだと思っていました。
ホームセンターでもサニタリーボックスが売られているのを見かけたことがありませんでしたし、雑貨などの通販カタログでも見た記憶がありません。
そういう経緯もあり、サニタリーボックスは個人宅には置かない物だと思い込んでいました。
自宅以外では、自分が使ったナプキンはビニール袋やジップロックなどに入れて持ち帰るのが当然と思い込んでいました。
友人と旅行したときなどは、友人の目に入らないようホテルのビニール袋を利用してきました。
結婚後の我が家に泊まりに来てくれたごく親しい友人には、そんな気遣いをさせないようにこう言っていました。
「もし捨てたいものがあったら台所のゴミ箱を使ってね、ビニール袋を縛ってそのままゴミ捨て場に持っていくだけだから」
ナプキンを捨てるのも遠慮しないでね、という気持ちでそう言っていましたが、届いていたかどうかは分かりません。
そんなふうに、35歳くらいまではこれが普通で、みんな同じようにしているのだろうと思っていました。
しかし、ある日こんなことがありました。
子どもが幼稚園に行っている間にママ友を2人を我が家に招いて、昼食がてら新しくできたパン屋さんのパンをお試しする集まりを開きました。
昔からの友人ではありませんが、気の合うお二人でした。
当日は3人で選んだパンを3等分し、それぞれ味見して感想を言い合ったりと楽しい時間を過ごしました。
3人とも子どもを同じ幼稚園に送り、迎えに行かなくてはいけないので、お昼を挟んだ5時間弱ほどの集まりです。
そんな中、1人のママ友が我が家のトイレから戻ってきたとき、私にとっては衝撃の一言があったのです!
「生理用品を捨てたいのだけど、サニタリーボックスはどこにあるの?」
...私の35年間の思い込みを覆す一言だったので一瞬言葉に詰まりました。
「ご、ごめんね。ウチは置いてないの。申し訳ないけど台所のゴミ箱に捨ててくれる?」
「そうなの? 分かった。ありがとうね」
ママ友は気に留める風もなく、また楽しいおしゃべりに戻ったので安堵しました。
その夜、私は今まで当然のことと思い込んでいたサニタリーボックス問題について改めて考えました。
そして、出した結論が次の2つです。
「我が家は主人と息子と私の3人家族なので我が家には必要ない」
「今後も私は知人宅では生理用品は捨てずに持ち帰る、でも他の人の考え方は様々なので、その人の習慣は快く受け入れる」
他にも思いもよらない「私の思い込み」はまだたくさんあるでしょう。
今後、同様の気づきがあっても、年齢を重ねるごとに経験も積み、さらに柔軟な考え方ができるといいなと思っています。
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