<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぽに子
性別:女
年齢:46
プロフィール:小・中学生の子どもがいる兼業主婦です。抜けている所が多い分、子どもたちがしっかり育ったなと最近痛感しています。
現在中学生の娘がいる46歳のパート主婦です。
現在、中3の私の娘は小学校の頃からテニスをしていて、中1からはテニスクラブにも通い本格的にレッスンを受けています。
練習の様子は送迎する際にたまに見学しているのですが、通いだした頃に仲良くなったのが、同い年の女の子を持つSさん(40代前半)でした。
Sさんはずっとフルタイムで働いており、キャリアもある女性で、結婚してパートになった私とは大違いです。
仕事も育児も頑張ってすごいなーと密かに尊敬していました。
仕事は定時で終われないこともあるらしく、そういうときには途中で会社を抜けて送迎をすることもあると言います。
助けになればと「忙しいときは娘さんも一緒に送迎するからいつでも声かけてね」と軽い気持ちで私は言いました。
最初は月に1回、そのうち月に2回、と送迎する回数が増えていきました。
子ども同士仲がいいし、家も車で5分くらいの距離なのでいいかと思っていたのです。
でも1年たつ頃にはSさんの子どもの送迎はほぼ100%私の仕事になっていました。
同じテニスクラブの人には、「いくら忙しいからって、図々しいよね」と言われたりもしたんですが、お互い様だしねーと思っていました。
ところがあるとき、私の体調が悪く送迎ができないことがあり、Sさんが送迎できないかなと思い連絡をしたことがあります。
しかしSさんは「何とか行けないかなー? 運転するだけでしょ。休んだらレッスン料がもったいない」と言い、結局その日は同居の義父(70代前半)にお願いして送迎してもらいました。
「たまにはSさんのお子さんもお母さんにレッスンを見て欲しいんじゃない?」
少しの皮肉を込めてこんなことを言ったときもあるのですが...。
「ごめんね! 私、フルタイムだからそこまで余裕ないんだ。いいねー、あなたはパートだから時間に余裕あって見学もできて」
逆に職業でマウントを取った返しをされてしまいました。
この頃にようやく、Sさんは私のことを馬鹿にしていて、ただ利用しているだけなんだと気付きました。
Sさんと私の関係を知っている、テニスクラブの他の母親がSさんに注意してくれたのですが、そのときには大変なことになりました。
「私が無理言って送迎してもらってるって言われたんだけど! じゃあ、送迎代をいくら払えばいい?」
Sさんはそう言って財布から千円札を数枚出してきましたが、さすがに受け取らず断りました。
その日を境にSさんが私に直接送迎を頼むことはなかったのですが、当たり前のようにSさんの娘さんがレッスンのある日には我が家にやってくるので、仕方なく送迎をつづけていました。
その送迎地獄がようやく終わったのが、中2の中頃です。
娘が選手コースに入ることになり、Sさんの娘は普通コースなのでクラスが変わってしまったのです。
娘自身もSさんの言動に嫌気がさしていたようで、練習を頑張って良かったと言ってくれました。
「どうして〇〇さん(私の娘)が選手コースで、うちの子が選手コースじゃないの!」
それを知ったSさんは、先生や他の生徒さんに愚痴っていたそうです。
最後までSさんって不愉快な人だなーと思いました。
「ただお金を払って通わせるだけじゃダメだよね。ちゃんと見学に来てアドバイスしてあげたり、先生としっかりコミュニケーション取ることが大事なのに分かってないね」
同じく子どもたちが選手コースになったお母さん方はそう言ってくれました。
陰で私の擁護をしてくれた人も何人かいて「一年間、送迎お疲れ様」と労いの言葉ももらいました。
こちらが社交辞令のつもりで言っても、Sさんのように図々しい人もいるんだなと勉強になった出来事です。
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