65歳の出入り業者が部屋に侵入してきて「愛してるよ」...逃げ場のないペンションでの恐怖体験

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:まる
性別:女
年齢:45
プロフィール:夫、娘(中学1年)の3人家族。現在娘は寮生活をしているため、夫と2人暮らしです。

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私は、2021年6月まで1人でペンションの管理人をしていました。

滞在中に、薪ストーブが壊れたため交換することになり、設置作業をする業者の方(65歳男性)が数週間出入りするようになりました。

作業が始まって少したったある朝のことです。

男性はいつものようにチャイムを鳴らして玄関から入るのではなく、普段鍵がかかっていない庭側のドアから、私が気付かないうちに勝手に中に入っていました。

何度も出入りして慣れたのもあるでしょうが、その非常識さに腹が立ちました。

またそのペンションは、住み込みで働いていた私の住居も兼ねており、プライベートな場所も知られていて逃げ場がないことに不安も感じました。

その後も、私が出かけることを伝えると「寂しいなぁ」と言われたり、さらには「愛してるよ」とまで言い出したり...。

もちろん気分は良くなかったですが、設置作業が終わるまでの我慢だと思い、ひたすら流すようにしていました。

ある日、男性が、すでに作業が終わってトラックに乗って帰ろうとしていたのに、私が戻って来たのを見つけると、わざわざトラックを停め直し、ペンションの中までついて来ようとしました。

私は「何か忘れ物でしょうか?」と冷たく言い放ち、怒りと恐怖の感情を抑えるので精一杯でした。

それ以降、その男性が来る日は、ペンションにいないようにして、戻る時間も遅くしなるべく会わないようにしました。

ところが今までは、17時過ぎには必ず仕事を終わりにして帰っていたのに、私が戻るのを待つかのように、帰るのが18時になり、19時になり...。

もう帰っただろうと思いペンションに戻ってもまだ作業をしているため、鍵をかけて部屋にこもり、ひたすら男性が帰るのを待つ日々を過ごしました。

やっと全ての作業が終わった次の日にも、外に忘れ物をしたと再びペンションに来たときには、さすがに居留守を使いました。

ペンションを見上げている、男性の目は今でも忘れません。

薪ストーブの設置作業をしてもらっていたので出入りを断ることもできず、非常に長く感じた数週間でした。

後から、男性はもう10年以上前に奥様を亡くし1人で暮らしていると知りました。

寂しかったのもあるでしょうし、ペンションに何度も出入りして私と親しくなったつもりでいたのかもしれませんが、常識的なマナーはきちんと守って欲しいと思いました。

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