<この体験記を書いた人>
ペンネーム:にな
性別:女
年齢:45
プロフィール:たまに将来を不安に思ったりしている独身フリーランスです。妹と2人暮らし。
これは5年ほど前、家族ぐるみでお付き合いのある友人 A子(42歳)のご家族と一緒にレストランに行ったときの出来事です。
A子から、週末にA子の家族みんなでオムライス屋さんに行くので、よかったら私も一緒に来ないかとお誘いがありました。
オムライスが大好きな私、それを知ってのA子からのお誘いでした。
当日のメンバーはA子、A子の姉(45歳)、A子の母(70歳)、私の4人だそう。
もちろん二つ返事でOKしました。
そのお店は、A子家族が気に入ってよく行っているという美味しいオムライス屋さんなんだとか。
わぁ、とっても楽しみ!
お待ちかねの当日、A子の運転する車でA子家族と一緒にオムライス屋さんへ向かいました。
到着すると、店内には美味しそうなオムライスの香りが充満し、ますます期待が高まります。
着席して間もなく、A子は「ちょっとトイレ行ってくるね」と席を立ちました。
メニューを開くと、とっても美味しそうなオムライスがズラリ!
今まで食べたことのないような変わり種も豊富で、どれにしようか目移りしてしまいます!
A子の母と姉は私のメニューのほうに身を乗り出して、「これ美味しいんだよ!」「これもよかったわよ!」と、初来店の私にあれこれ教えてくれています。
私はそのアドバイスも参考にしつつ、どれにするか最終決定にまだ悩んでいたのですが...A子の母が「すみませーん、注文お願いしまーす」と店員さんを呼んでしまったのです。
「え、ちょっと待って、まだ決まってない!」
そう心の中で叫ぶ私。
店員さんが来てしまったので、私も早く決めなきゃとメニューをペラペラめくって焦ります。
メニューを見る間もなくトイレに立ったA子も、戻る気配がありません。
A子の母と姉の注文が終わってしまい、とうとう私の番。
どうしよう! と思っていると、慌てる私をよそに、A子の母が「になちゃんはこれにしなさい、ね?」と言って独断で私の注文を決め、当たり前のように店員さんに注文を通してしまいました。
(えぇっ!?)と思ってA子の母のほうを見ると、さらに、まだトイレから戻らないA子の分も、勝手に決めて注文をしてしまいました。
恐る恐る「A子ちゃんまだメニュー決めてないですよね?」と言ってみたものの「A子はどうせ、これでいいのよー」と平然と言うA子の母。
A子の姉も、当たり前の光景といった感じで笑っています。
正直、A子の母が私に選んでくれたメニューは最終候補にも残ってなかったもので、内心、微妙な気持ちになりました。
彼女たちが最初おすすめしてくれていたメニューとも違うし...。
その後、やっとA子が戻ったので「お母さんがA子ちゃんの分も、もう注文しちゃったよ?」と私が言うと、A子は当然ですが怒りました。
A子「なんで勝手に決めちゃうの? 新メニューとか気になってたのに!」
A子の母「A子はこれでいいじゃないのよ、別に」
A子の姉「細かいことでうるさいんだよ、A子は」
A子「キィィィっ!」
あとから聞いたのですが、普段からA子の母は、美味しいお店に来るときに限ってこんな感じで勝手に決めてしまうようです。
でも、まさか家族ではない私が一緒のときまで同じことをするとはA子も思っていなかったそうです。
A子は母や姉に聞こえないよう、小さな声で「になちゃん、ごめんね」と謝ってくれたのですが、それがA子の母と姉にも聞こえていたようです。
A子の母「私が悪いみたいな言い方するんじゃないよ!」
A子の姉「あー、せっかくのオムライスが不味くなるよ、あんたのせいで」
A子と私「...」
なんともモヤモヤの残る初来店の思い出となってしまいました。
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