<この体験記を書いた人>
ペンネーム:れもん
性別:女
年齢:46
プロフィール:二人の息子を持つシングルマザーです。いつでもハイキングを楽しみたいです。
私は46歳のシングルマザーです。
19歳、14歳の息子と、実父78歳、実母72歳の5人家族です。
長男が小学6年生のときに子猫を拾ってきました。
私の両親は猫が苦手でしたが、長男の根気強い説得により、なんとか猫を飼う承諾を得ることができました。
ただし、猫は2階だけで飼い、両親が使っている1階エリアには連れてこない、ということが条件でした。
それ以来約7年間、両親との約束通り、私と息子2人の主な生活スペースでもある2階エリアだけで猫を飼ってきました。
ところがある昼下がりのこと。
何気ない父との会話の中で、とんでもない事実が発覚したのです。
私はその日もいつもと同じように、2階で飼っている猫のお世話をしました。
ケージや猫用トイレの掃除、そしてお水交換とエサやりです。
猫の飲み水は、まだ水が器に残っていても、毎日新しい水に取り換えています。
その際には1階まで降りて、洗面所で古い水を捨てていました。
でもそれが毎回億劫に感じてしまい、約1年ほど前からは、2階の部屋の窓から外に捨てていました。
我が家は2階建ての戸建で、1階の面積が広く、2階の方が小さい面積の設計になっています。
そのため2階の東側の窓を開けると、すぐ下は1階の屋根になっています。
窓から捨てた水は、1階の屋根を流れ、そのふちに設置されている雨どいをつたって庭先に流れ落ちる仕組みになっています。
その雨どいは、ちょうど1階にある父の部屋に面していて、父はその水をたびたびバケツにため、植物の水やりに使っていました。
と、ここまでは私が知っていた、その水の使い道です。
ところが父は、なんとそのバケツに溜めた水で、自分の湯呑やお皿を洗っているというのです!
確かに父は数カ月前、庭先にテーブルと椅子を設置しました。
そこで度々お茶やビールを飲みながらくつろぐ姿を見ていました。
そこで使った湯呑などを洗うため、バケツの雨水を利用していると...。
それはどうしてなのか聞いてみると、畑作業の合間に靴を脱いで家に入り、いちいち台所まで湯呑を持って洗いに行くのが面倒くさい、とのことでした。
うちの庭には外用の水道がきちんと設置されているのですが...。
このことを知ったとき、猫の残り水をいつも2階の窓から屋根に捨てていたことが頭をよぎりました。
とりあえず、父のお腹の調子はいつも通り変化はなさそうです。
ここは、知らぬが仏。
「そのバケツに溜めた水は、猫用の残り水もだいぶ含んでいると思う...ときどき掃除で使った水も流したこともあって...」
なんて事実を父には言えませんでした...。
今後もこのまま何もなかったように過ごしていく予定です。
父のズボラさと私のズボラさが生んだ、ちょっとした我が家の悲劇でしょうか。
血は争えません。
もちろんそれ以来、きちんと古い猫用の飲み水は1階洗面所で処分しています。
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