<この体験記を書いた人>
ペンネーム:くあら
性別:女
年齢:53
プロフィール:コロナが終わったらいろんな所へ遊びに行く計画を立てています。
50歳を過ぎた頃から特に暴飲暴食をした覚えもないのに、少しずつ体重が増加し、お腹周りのお肉が気になるようになってきました。
ダイエットを決断した、というほどの信念はないものの、意識だけは少し持とうと思い、できるだけ体を動かすように心がけています。
その一つとして、駅までの道は早足で歩き、駅ではエスカレーターを使わず、階段を利用しています。
先日、駅の階段を降りていたときのことです。
フラットシューズを履いていて、自分では颯爽と早足で降りているつもりだったのに、どんどん後ろから抜かされて行くことに気づきました。
普段から利用しているその駅は特に階段が長く、一番下に到着した頃には膝がピキッと音を立てるのが分かりました。
息も切れています。
今まであまり感じたことのない感覚に「あれ? これは加齢のせいですか?」と複雑な気持ちになりました。
若い頃は8cmのハイヒールを履き、カツカツと音を立ててミニスカートで歩いていたものです。
それがいつの頃からかヒールの高い靴を選ばなくなり、膝が見えるようなスカートも最後に着たのはいつだったか思い出せないくらいです。
最近は見た目より機能性重視の靴しか持っていません。
たまのお出かけに3cmくらいのヒールで出かけて、帰りにはどうしようもないくらいかかとが痛くなり、途中でペタンコの安い靴を買って履き替えたこともあります。
もう二度とこのヒールは履かないとこりごりだったくせに、まだ捨てられずに持っているあたり、未練がましいですね。
今80代後半になる母が、30年ほど前から「膝が痛いのよー」としょっちゅうボヤいていたことを思い出しました。
母は膝の痛みに効くとされている健康食品を試してみたり、膝のサポーターを装着したり、接骨院にもたびたび通院していました。
その頃の私は30年後に自分が同じ痛みに襲われるとは夢にも思わず、「年だものねえ」と笑っていたのです。
「あなたもお母さんの年になったら分かるわよ」と何度言われたことか、と今になって苦笑しています。
痛みは自分が感じてみないと、実感できないものだと改めて思いました。
母に電話して、膝の痛みに効く健康食品のオススメを聞いてみようかな。
「あなたもついにそんな年になったのね」と笑われるでしょうか。
それとも「膝の痛みは、なったものにしか分からないものね」と共感してくれるでしょうか。
そして、80代後半の母の今の健康状態について、来るべきその年代になったときのために、今から聞いておこうと思ったのでした。
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