<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うきなー
性別:女
年齢:43
プロフィール:夫(45歳)、義母(70歳)、娘(9歳)の4人家族の専業主婦。
少し前の話ですが、同居する義母(70歳)が帯状疱疹を発症しました。
帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスの病気と聞いたことがあったため、家族に感染することを心配していました。
しかし、幸いなことに我が家は全員水ぼうそうの既往歴があることから、気にする必要はないという説明をお医者様から受けていました。
娘(9歳)も何も気にすることなく普段通りに生活していました。
そんな中、娘を毎週通っているそろばん教室に送りにいったところ、娘と同じ教室に通う女の子の私と同年代ママ友から呼び止められました。
「あなたのお義母さんが帯状疱疹になったって聞いたんだけど」
ママ友のお母様とうちの義母は知り合いなので、その経由で聞いたようです。
その後、ママ友の口から飛び出した言葉に驚きました。
「感染する可能性があるのに、学校や教室に通うなんて常識がない! 今日は参加しないで!」
私たち家族が感染することもないし、もちろん家族を介して他人に感染させる可能性はないと、お医者様が言っていた通りの説明を伝えたのですが、ママ友は全く理解してくれませんでした。
そもそも帯状疱疹になった本人が他人への感染を心配することは理解できるのですが、その家族まで仕事や学校、習い事を休まなければならないのでしょうか...?
そもそも帯状疱疹は膿を介して感染するはずなので、家族が大量の膿を運ぶことなんてありえないのでは? など多くの疑問は浮かびましたが、私にも確証はありません。
ママ友の怒りは収まらず、その日は娘に教室を休ませることにしました。
私の常識が間違っているのかと疑問に思い、その日の夕方、再度義母のお医者様に相談しました。
「家族まで学校や習い事を休む必要なんてないよ。どうやったら感染するのか論理的に考えたらわかるのにね」
お医者様はそう言って笑い飛ばしてくれました。
ママ友にLINEで再度、説明しようかと思いましたが、昼間の剣幕を思い出すと理解してもらえるとは思えず、時間を置くことに決めました。
しかしその数日後、そろばん教室の先生からそのママ友が、私も娘も常識がない、もう教室に来ないで欲しいなどと、言いふらしているということを聞きました。
娘もそのママ友の娘さんから何か言われたようで、もうそろばん教室には行きたくないと言い出し、結局その教室をやめることにしました。
私たち親子にとってなんだか腑に落ちない出来事でしたが、医学的な情報よりも感情や感覚で物事を判断する人がいることを学ばせてもらいました。
そのママ友も自分や自分の家族のことを心配する余り冷静になれなかったのかもしれません。
またそのことを思い出して、昨今のコロナウイルスの流行でいろいろな情報が流れる中、いかに感情や感覚ではなく、論理的に考えて行動することが大切なのか、考えるきっかけにもなりました。
人づてに聞いたところによると、そのママ友は他の保護者の方ともトラブルを起こし、娘さんはそろばん教室を辞めることになったそうです。
保護者同士のトラブルなのに、自分の娘も含めて、それに巻き込まれるお子さんたちはとても可哀そうだと思います。
少なくとも自分たち家族は、根拠もない言いがかりで人様に敵意を向けたりしないようにしようと思います。
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