<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちーさん
性別:女
年齢:62
プロフィール:現在60歳の主人と二人暮らし。一人息子は結婚して同じ市内に住んでいます。
お食事中の方は読むのを避けてほしいお話です。
私は観光地に住み、貸別荘の管理の仕事に約30年間従事しています。
貸別荘はキッチン設備が整っていますので、こちらからの食事の提供がありません。
貸別荘を利用されるお客様は、スーパーかコンビニで食材を購入して料理を作ったり、出来合いの物を購入したり、テイクアウトフードを利用されたりしています。
環境問題の改善のためにレジ袋が有料化になりましたが、それに影響を受け貸別荘のお客様の食料の買い出し、ゴミの出し方にも変化が出てきました。
貸別荘の部屋には部屋の広さに合わせて、ゴミ箱をゴミ袋と一緒に複数置いてあります。
レジ袋が有料化する以前は、お客様は残り物をレジ袋に入れてまとめたものを部屋のゴミ箱に入れるか、施設内の外のゴミ入れに捨ててくれる方がほとんどでした。
貸別荘の部屋の中の案内には、ゴミの処理の仕方や外のゴミ入れの場所の説明が書いてあるので、お客様はその通りにしてくれる方が多かったのです。
海の近くのにあるうちの貸別荘には釣りを好まれる方も多くいらっしゃいます。
夜に釣りに行く方や、早朝に行く方も多いです。
お客様が多いのは有難いことですが、釣りのお客様は魚の餌や釣ってきた魚を処理したときに残る内臓をゴミ入れに捨てていきます。
今まででしたらレジ袋を何枚か重ねてくれる方が多かったのですが、レジ袋が有料化になってからは雑に捨てる方が多くなってしまいました。
少し前の暖かい日でしたが、ずっしりと重いゴミ袋の中に何かがゴニョゴニョと動いていて「な、なに!? 何かがいっぱいいる!」と、もう本当にびっくり!
ゴニョゴニョは袋の中でいっぱい動いていました。
それに大きな銀バエみたいなものがブンブンと飛んできて、スタッフ一同大騒ぎです。
どうやら暖かかったので、ウジ虫が魚の餌や魚の内臓などの生ゴミに一斉にわいたようです。
その匂いとビジュアルのインパクトといったらもう...。
約30年間この仕事に従事していますが、このように酷い状況は初めてのこと。
ゴミは毎日確認をして処理をしていますので、何日も放置したということではなく、半日目を離しただけでこうなってしまったのです。
コロナ禍でお客様は減っているのにゴミ問題は悪化。
踏んだり蹴ったりです。
以前でしたらレジ袋を利用して、しっかりとゴミを処理してくれたお客様も今は生ゴミの捨て方が雑になりましたが、お客様に注意することもできません。
こちらで対策を考えなければなりませんが、コロナ対策のこともあり、コストが増すばかりです。
レジ袋有料化がすべての原因とは言いませんが、レジ袋有料化の前はここまで酷いことはなかったのも事実です。
お客様にも自分たちにも良い方向に進めるように、新しい様式下でのゴミの廃棄法を考えてはいますが、ついため息が出てしまう私なのです。
関連の体験記:深夜にマンションとスーパーの間に無許可でゴミをザーッ...ルールもモラルもない「見知らぬ誰か」が許せない!
関連の体験記:釣り人のマナー問題で消えていく釣り場...。でもそれって人として守るべき当り前のマナーでは?
関連の体験記:ああ、また誰かが「さらし者」に...。ゴミの分別を間違うと写真を貼り出す「分別魔人」にモヤモヤ
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。