<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴっぴ
性別:女
年齢:43
プロフィール:小学生の子どもが二人いるパート主婦です。
43歳、現在パート主婦の私がセクハラのニュースを聞くたびに思い出すことがあります。
それは、私が同僚にセクハラから守ってもらった出来事です。
13年以上前の話です。
当時勤めていた会社はそこそこ大きな会社で、グループ企業が多数ありました。
仕事によってそれぞれの企業と協力することが多く、ある時、新しいプロジェクトへ参加することになった私は、そのプロジェクトの幹事会社である子会社Aに週1ほど通うようになりました。
通い始めてしばらくたった頃、遅れた決起飲み会(20名ほどで)が行われることになりました。
すると、A社の先輩Bさん(30代女性)が、こっそり教えてくれました。
「いつも会議にはいないけど、副社長のCさん(50代男性)が来るよ。この人すごいセクハラする人だから気をつけて!」
Cさんとは私も別の会議で一緒になったことがあったのですが、紳士的な方という印象でした。
「そんな人だったの?」と驚きながら、飲み会に参加しました。
仕事の関係で遅れてお店に着くと、すでに出来上がっていたCさんがいらっしゃいます。
私と飲むのが初めてだったCさんは、やってきた私に「ぴっぴさん~、僕の隣に座って!」と声を掛けてくれました。
言われるがまま、「おつかれさまでーす」と座ったところ、その次の瞬間、Cさんの手は私の太ももの上にオンしていました。
速攻でセクハラだーーー!
驚いていたところ、若手の男女が動き始めたのです。
「ぴっぴちゃん~、ちょっと来てくれない~? あのことで~」
そう声がかかり、そちらの方を向くと、若手男性社員のやり手Dさん(30代)が、「Cさ~ん、ちょっとお隣いいですか~?」と私とCさんの席の間にググイと侵入。
その後、Cさんの隣に女性が座ることはありませんでした。
これはみなさん私をセクハラから守ってくださっている! と気付いた私は、Cさんが席をたった隙に尋ねてみました。
するとやはりそうだったようで、Cさんへの対応を決めていたそうです。
「あの人のセクハラ、本当にひどいから! これ以降はCさんのいる飲み会に来なくていいからね!」
みなさんの歴戦の勇士のような凛々しい表情に、長いことこの人たちは若手女子をCさんの魔の手から守ってきたのだなと感動しました。
セクハラにあったら上に報告するという方法が正しいのだと思います。
ですが、社長もCさんの癖は知っていて何も対応してくれないそうなので、こうするしかなかったのでしょう。
私ももしこのような場面に遭遇したら、しっかりガードする側に回って、若手の人が不快な思いをしないようにしたいなと思った出来事でした。
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