<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さくらみちこ
性別:女
年齢:54
プロフィール:孫は大好き。一緒に過ごすのも大好き。でも、仕事ができないのは困ります。
2021年春の出来事。
我が家には同居している2人の孫(10歳、7歳)がいます。
前期までは学童保育に預けていたのですが、コロナ禍となったこと、私が在宅ワーカーだということもあり学童を辞めることになりました。
孫も大きくなったので、自分たちで過ごせるだろうと考えていたのも、学童を辞める理由の一つでした。
しかし、それが大きな誤算だったのです。
予想したとおり自分たちで過ごすことはできるにはできるのです。
予想していなかったのが、孫たちが超おしゃべりで、何かある度に私に話しかけてくることでした。
例えば、テレビで今人気のアニメーションを見ていたときのこと。
「これでしばらく安泰な時間よね」
そう思い仕事をスタートさせた矢先です。
「ばあば見て見て~。このキャラクターは主人公の妹でね~」
上の孫が登場人物についてとうとうと説明を始めるのです。
実はこのアニメ、この子と一緒に見ていたので全部知ってます。
「知ってるよ~」と伝えると、「そうだったね~」と一旦引き下がります。
しかし、数分、いや数秒もしないうちに再び話しかけてきます。
それを受け、これは最初に伝えておかねばと思いました。
「ばあばは今お仕事してるの。パソコンに向かっている時には話しかけないで欲しいんだよね」
すると上の孫は「ごめんね~、後にするね~」と快諾。
ホッと一安心したのも束の間、私が甘かった!
上の孫は忘れっぽいのか、あるいはツワモノなのか、何事もなかったかのようにシレッと話しかけてくるのです。
1分もしないうちに。
そして今度は「なんで鬼になったのかというとね~」と、再び熱く語り始めるのです。
そこでたまらず「大丈夫。ばあばも知ってるからね~。今はお仕事するね」と伝えます。
すると今度は「そう? でも忘れてるかもよ? 教えて欲しい?」と粘ります。
お仕事のくだりは完全に無視して。
そして「いや、大丈夫...」という私の返事も聞き終わらないうちに「それでも人を食べないのはね~...」と延々と話し始めるのです。
どんなに私が制止しても、です。
この後も「あのね~」「お仕事」「えっとね~」「今忙しいの」の応酬が続きますが、それでも孫はあきらめません。
ついには私があきらめ、仕事を中断することに。
この子は終始こんな感じで、話し始めると誰も止めることはできないのです。
しかもこれ、ゲームをしていても、YouTubeを見ていても、クラフトや手芸をしているときでさえ何かしら話しかけてくるのです。
結構なマシンガントークで。
そんな時間がしばらく続き、ようやく納得したのか疲れたのか、突然「読みたい本があるからお部屋に行くね」と告げ、自室に向かうのです。
やっと解放されたと安堵の私。
ようやく仕事の時間がとれると思った矢先、下の孫が待ってましたとばかりに登場します。
「ね~、ね~、ばあばザリガニって云々」と、私を質問攻めにするのです。
この子はさっきまでベランダでザリガニを触っていたのですが、私と上の孫の応報を見て「次は俺だ!」と待っていたのでしょう。
お姉ちゃんに対抗するように。
驚くほど饒舌にザリガニ語りが始まり、私の「ちょっと待って~」を振り払うように延々と話し続けるのです。
こうなったらやっぱり誰にも止められません。
付き合うほかなくて、やっぱり仕事はできません。
これが2021年春を境に始まった私の毎日です。
孫はホントにかわいいです。
けど、仕事もしなきゃ。
今は、どうやって仕事の時間を確保する? 孫に翻弄される日々から脱出できる?
そう試行錯誤する毎日を送っています。
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