<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:44
プロフィール:結婚19年目の主婦。家族は夫、子ども2人。夫の実家で義父母と半同居生活をしている。
私は25歳の時に主人(47歳)と結婚しました。
主人は双子の次男で会社員なのですが、実家は中華レストランを営んでいて、双子の兄である義兄(47歳)が継ぐことになっています。
家は3階建で、1階がレストラン、2階と3階が居住スペース。
私は結婚当初から、レストランで働きながら、義父(72歳)と義母(69歳)と半同居生活を送っていました。
私の実家は父(77歳で死去)と母(75歳)と兄(50歳)の4人家族です。
両親は兄が生まれてから2人目の子どもになかなか恵まれず、6年後にやっと私を授かったため、私に対しては小さい頃から過保護でした。
そのため、主人と結婚して義父母との半同居や義父が営むレストランの仕事も手伝うことを常々心配していました。
結婚して2年目、娘(17歳)を出産し、産後実家に里帰りをしていたとき、私がふとこんなことを言ったことがあります。
「家は楽でいいな。パパとママが近くならいいのに」
その言葉に父が過剰反応し、我が家の近くに引っ越してくると言い出したことがありました。
実現するとは思ってはいませんでしたが、当時は私も若く、もともと末っ子で甘ったれだったため、両親が近くにいてくれたら心強いなと父の気持ちを嬉しく感じていました。
実家から戻ってしばらくすると、父から「〇〇(私の名前)の家の近くの不動産屋に相談したら、5分ぐらいの場所に良い物件が見つかった」と連絡が来ました。
半分冗談だと思っていましたが、父は本気のようでした。
主人も私の両親とは仲が良く「義父さんと義母さんは、自分の親より話しやすくて、一緒にいて楽だな」と言っていたほどです。
だから主人も歓迎してくれるだろうと思い、両親が近くに住みたいから引っ越してきたいと言っていることを伝えました。
すると主人は私の思っていた反応とは全く違い「冗談でしょ?」と険しい顔で聞き返してきたのです。
「冗談ではないよ」と答えると、さらに険しい顔になり黙り込んでしまいました。
しばらくして口を開いた主人はこう言いました。
「もしも、同じタイミングで俺の親とおまえの親が倒れたら、俺の親の面倒を優先してほしい。それを約束してもらえないなら、義父さんと義母さんが我が家の近くに来ることは歓迎できない」
私は主人の言っていることが衝撃すぎて、しばらく頭が真っ白になってしまいました。
「親の面倒で優先順位をつけるって? この人は何を言っているのだろう?」
目の前に座っている主人が、全く知らない人に見えました。
「私はこの人の何を見て結婚したのだろう。優しい人だと思っていたけど、本当は私が思っているような人ではなかったのだ」
そのときの私は主人に失望し、この人との結婚は失敗だったと思ったのです。
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