どう見ても「若作りした中年女」...好みの服を着て、試着室の鏡に映る自分に絶望したある休日

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:44
プロフィール:結婚19年目の主婦。家族は夫、子ども2人。夫の実家で義父母と半同居生活をしている。

どう見ても「若作りした中年女」...好みの服を着て、試着室の鏡に映る自分に絶望したある休日 33.jpg

母(75歳)の影響で、私は小さい頃からお洒落が大好きでした。

若いときは時代の流行りや周囲の友だちなどに影響されまくり!

「私はファッションリーダーなんだ」と勝手に思い込み、様々なファッションを楽しんでいましたが、大学生になると本当に自分が好きなスタイルに落ち着きました。

私は格好いい雰囲気より、フェミニンな雰囲気が好きで、色はパステル調が多く、スカートもタイトなものよりフレアーが多かったと思います。

しかし、25歳のときに結婚して娘(17歳)と息子(13歳)が生まれてからは、育児、家事、仕事で忙しく、お洒落からどんどん遠ざかり、動きやすい服ばかり選ぶようになっていきました。

先日家族の洋服を断捨離していたとき、同じようなデザインと色ばかりの自分の服を見て思うところがありました。

子どもたちも高校生と中学生になったし、久しぶりに「自分の着たい服を買うためにショッピングに行こう」と心に決めたのです。

そして週末の休みにショッピングモールへ行きました。

ここ十何年はショッピングに出かけても、子どもたちの服を選ぶついでに自分の服をサッサっと選ぶといった状態だったため、モール内のショップをワクワクして見て歩き回りました。

そして自分の服を選ぶ楽しさを満喫していると、あるショップのパステルイエローで袖と裾がレースになっているAラインのワンピースが目に留まったのです。

一目惚れでした。

意気揚々と試着をしようと店内に入りましたが、一瞬「年齢的に可愛すぎるかな」と迷いが生じ、やはり他のショップも見ることにしました。

何軒かショップを見て回りましたが、デザインも色も自分の好みにぴったりのあのワンピースが忘れられません。

「今日は自分が着たい服を買いに来たのだし、Aラインだから私でもまだまだ大丈夫」

そう自分に言い聞かせ、ワンピースが置いてあるショップに戻りました。

「私が着ても変じゃないかしら?」

「全然大丈夫ですよ! きっとお似合いですよ」

そう店員さんに背中を押されましたが、店員さんが「お客様には似合いませんよ」とは、決して言いませんよね。

それでも、店員さんが似合うと言ってくれたことで自信が付き、買う気満々でいざ試着!

ダイエットのお陰でサイズはクリア、ワクワクしながら鏡をみると、そこには自分は絶対になりたくないと思っていた「若作りした中年女」が映っていました。

愕然とし、1秒たりとも鏡を見たくなく、慌ててワンピースを脱いで店を出ました。

歩きながら「好きな服と似合う服が違う年齢」になったことに気づき、もう若くないんだと実感しました。

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