<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ゆらら
性別:女
年齢:52
プロフィール:76歳の母の3つ年下の叔母は娘夫婦と同居しています。自由気ままな彼女の行動に周りは振り回されています。
母方の兄妹は5人いますが、みんな車で30分程の場所に暮らしていて、とても仲良しです。
ただ、一つだけみんなが口を揃えて「やめてほしい」と言っているのが一番下の叔母(73歳)の夜の訪問です。
同居している娘夫婦と仲は悪くないようですが、「私は夜型だから」と自分だけ全く違う時間帯で生活しているそうです。
家族が寝静まった頃から読書をしたり、テレビを見たり。
家事に関しても、深夜の方が電気料金が安いからと夜中に洗濯をしたりお風呂に入ったりしているとのこと。
娘夫婦は慣れてしまったようなのですが、我が家を含め周りはその叔母の行動でたびたび迷惑をこうむっているのです。
先日も、私と娘(30代)、母(76歳)が暮らす家に、夕方、叔母から電話がありました。
ご近所から野菜をたくさん貰ったので持って来てくれるそうです。
母は「うちは晩ご飯が7時頃だから」と伝えると叔母はそれまでに持って来るといいます。
実はこれも毎度のことで、恐らく晩ご飯の時間かその後に来るのだろうと私も母も覚悟しています。
案の定、4時になっても5時になっても叔母は来ません。
そして夕食の時間になっても来ることはなく、やっぱりという感じです。
食べ終わり後片付けをしている頃ようやくチャイムが鳴りました。
さて、ここからが長いのです。
娘は2階へ避難し、私は用事はないけれど、声を掛けられると長いのでパソコンの前に座りヘッドホンを付けます。
母が玄関のドアを開けると「あれこれやっていたら遅くなっちゃったわ」と悪びれることなく上がり込んできました。
「うちはそろそろお風呂だから」
「良いよ良いよ、すぐに帰るから」
母が牽制するものの、すぐ帰ることは絶対にありません。
それからリビングで母と叔母がお喋りを始めました。
叔母の友だちの話や最近行った病院の話。
叔母が買い物に行ったときの話や一緒に暮らす娘夫婦の話。
とにかく叔母の話が止まりません。
時計を見ると既に9時を過ぎており、娘がお風呂に入る時間です。
でも娘は2階から絶対に下りて来ません。
叔母と顔を合わせると長くなるので避けているのです。
代わりに私がお風呂にとも思いますが、結局動けばリビングの横を通るので叔母に見付かってしまいます。
誰もが母に「早く終わらせて!」と心の中で叫んでいると、ようやく「そろそろお風呂だから」と母が切り出してくれました。
そこで「あぁごめんね、私はもっと遅くだから」と、そこから深夜の光熱費は安いなどと話が始まりました。
これも何度も繰り返し聞いている話です。
でも母は兄妹なので、私たちに比べれば我慢が効くのか苛立ちが少ないのか、結局、叔母が喋り続けるのを止められません。
とうとう私が意を決し「お母さん、先にお風呂入るね」と声を掛けました。
それでようやく「あぁお風呂だったね、ごめんね」と立ち上がってくれました。
これで帰ってくれる! と思いきや、そこから喋りながら廊下を通過し玄関へ。
玄関で靴を履いた後振り返って立ち止まり、またそこで15分くらいは喋りました。
もちろん私たちはそんなことに構っていられません。
娘に声を掛けお風呂に入ってもらい、私も途中だった晩ご飯の後片付けをしました。
叔母を送り出した母は溜め息を付きながら戻って来ました。
「なかなかな時間だったね」
「本当にもう...ねぇ」
苦笑いしながら言っていました。
でも、母はやっぱり慣れっこなのでしょう。
仕方ないと受け入れているのだと思います。
ただ、叔母が訪れた日の翌日は、大抵母が朝から伯父に電話をして「また昨夜遅くに来た」と愚痴をこぼしています。
そうして兄妹みんなで叔母への不満を共有することでやり過ごして来たんだなと感じていますが、正直なところ私はうんざりです。
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