<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:50歳の夫と二人暮らしの主婦です。約1年前にコロナ離職しました。
50歳の夫と暮らしています。
これは約5年前の出来事です。
夫はいつも帰りが遅いのですが、その日は仕事の関係で珍しく私の方が夫より遅くなりました。
くたくたに疲れて帰ってきて玄関の鍵を開けると、チェーンがかかっていてドアが開きません。
チャイムを鳴らして夫が開けてくれるのを待ちましたが、いつまでたっても夫は開けてくれません。
お風呂に入っているのかなと思いましたが、水音は聞こえず、ドアのわずかな隙間から耳を澄ませると、いびきが聞こえてきます。
「え! もしかして寝てるの?」起きてもらうためにチャイムを連打し、ドアを強めにノックしました。
しかし、夫は起きません。
携帯に電話をかけても出ず、必死にドアの隙間から話しかけても何の反応なし。
気づいたらこの時点で1時間以上たっていました。
すでに時間は午後11時30分過ぎ。
もう家に入ることはあきらめ、自転車で30分の距離の実家に泊まろらせてもらおうと思い、深夜に悪いと思いながら母の携帯に電話をかけたのですが...。
「ごめんね~今温泉に来てるの」
よりによって両親は旅行の最中でした。
仕方がないのでネットカフェかホテルに泊まるしかありません。
「私は悪くないのにネットカフェで過ごすのは嫌だ、せっかくだから隣の駅に新しくできたビジネスホテルに泊まって、料金は夫に請求してやろう!」
そう思い、自転車でビジネスホテルに向かいました。
新しいビジネスホテルはきれいで快適でしたが、心がモヤモヤして落ち着けません。
眠れず備え付けのタブレットで遊んだりもしましたが全然楽しくありません。
静かな部屋で一人でいると余計なことを考えてしまいます。
もしかしたら夫は寝ているのではなく具合が悪くて動けないのかもしれない...もしかしたら他に好きな人ができて、私のことを家に入れるのが嫌になったのかな...。
気になって夫の携帯にかけてもメールをしても返事はありません。
何でこんな目に遭うのかという怒りと、何か深刻な事態が起きているのではという不安が混ざりあって全く寝付けませんでした。
ここのビジネスホテルは朝食ビュッフェがおいしいという評判だから、明日は早く起きて朝食を楽しもう、だから早く寝なきゃ!
そう思って寝る努力をしましたが、眠ろうとすればするほど寝つけませんでした。
そしてようやくうとうとし始めた朝の6時ごろ、ようやく夫から電話がありました。
「ごめんね~寝てたよ、本当にごめん。全く気づかなかった」
やっと眠くなったとき寝ぼけた声で謝る夫に怒りが爆発!
「なんで気づかないの! 1時間以上もチャイム鳴らしたのに、バカじゃないの! どんだけ鈍感なの!」
夫に悪気がないとわかりつつもつい電話口で怒ってしまいました。
夫はびっくりして「そんなに怒るなよ~」と言っていました。
その後、何とか仲直りできましたが、少しでも睡眠時間を確保するために結局朝食ビュッフェをあきらめ、そのまま会社に行きました。
ちなみにこの事件以降、我が家のチェーンが使われることはなくなりました。
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