<この体験記を書いた人>
ペンネーム:myb
性別:女
年齢:46
プロフィール:15年間の結婚生活に終止符を打ち、歩み始めたばかりのシングルマザーです。
現在2児の母として奮闘している私。
出産を希望する年齢は人それぞれかと思いますが、必ずしも思い描いた通りにはいかないこともありますよね。
これは私が独身時代の話です。
当時の私は27歳。
彼氏と別れたばかりで、特に誰とも付き合うつもりもなく、普通に遊べる友だちを探していました。
そんなある日、インターネットを通じて社会人サークルのお誘いを受け、入ることにしました。
そのサークルはできたばかりで、私はいわゆる初期メンバーでした。
主催者は私と同じ27歳の独身女性。
スカウト能力や盛り上がる企画作りにおいては抜群に才能のある人でした。
オフ会では毎回のようにイベントやサプライズ企画が開催されます。
サプライズが行われる前には、みんなが準備をするために、サプライズされる人だけが別室に連れて行かれるという「ぼっちタイム」がありました。
ですので、される側も「今日は何かあるな」と感づいてしまうのですが、みんな大人なので「あたかも知らなかったふう」の喜びと驚きのリアクションをするのがお決まりのパターンです。
しかし彼女は、サプライズされる側に回ったときにも、涙を流しながら素晴らしいリアクションをとれるような女性。
歌マネもできるほど松田聖子さんの大ファンで、聖子さんがレコード大賞を受賞したときを彷彿させるようなリアクションで場を盛り上げました。
そんな彼女は、サークル運営ばかりでなく、自分の人生をプロデュースする能力にも長けていたのです。
初めは6人ほどから始まったサークルでしたが、だんだんと人数が増え、30人以上でのオフ会が開催されたこともあります。
そしてあるとき、大人数でのオフ会の場でなんと「婚約宣言」をしたのです。
お相手はサークルの初期メンバーである、デザイナーをしている30歳のイケメン男性。
サークルが発足して間もない時期から付き合っていたそうなのですが、その後も多くの「友だち」を作った理由は、結婚式にたくさんの友人を呼びたいという思惑からでした。
彼女はサークル発足時から、「2年間付き合った後に30歳になるまでに結婚したい」と公言していました。
お相手もそれに合わせるようにプロポーズをしたそうです。
そして結婚のセルフプロデュースを叶えた彼女は、夫婦だけで過ごす期間を「2年」と公言し、出産の計画も立てていました。
大人数のサークルだったので、他にもカップルは2組誕生し、2年がたつ頃にはその2組も結婚をしました。
そこで、彼女はまたしても驚きのプロデュースを始めたのです。
それは、「みんなで同時期に妊娠・出産をする!」ことでした。
彼女は2年間、夫婦だけの生活を過ごすことができましたが、他の2組は新婚ホヤホヤです。
受け入れて挑んだこの2組もなかなかの勇者だと思います。
3カップルの間では、きっとデリケートな話題や報告もあったことでしょう。
私としては、ただただヒヤヒヤしてしまう話なのですが、なんとその3カップルは、宣言通り同じ年の秋に出産をしたのです。
生まれた子どもたちの月齢はみんな1カ月も離れていません。
夫婦一組でさえも思い描いたタイミングで妊娠することは難しいのに、これだけのことを叶えてしまうのは、さすがとしか言いようがありません。
しかし、仮にその中に1人でも不妊傾向のある人がいたら、その人は必要以上に深く傷つくことになっていたでしょう。
そのようなことにならなくて本当に良かったと思うとともに、私は絶対に真似をしたくはないと思いました。
私自身が母親になってからはますます、そう感じています。
関連の体験記:「あの名前、良くないんだよー」クラス全員の「姓名判断」をして得意気に批判するママ友...
関連の体験記:「ためておく人が悪い」と家族のものまで断捨離する71歳の実母。痛烈な復讐を決行した結果...!?
関連の体験記:LINEにハマり、すぐに返信したい82歳の母。でも私が「返信係」をするの...!?
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。