<この体験記を書いた人>
ペンネーム:そらまめ
性別:女
年齢:51
プロフィール:実母と同居15年目。実姉と実弟がおりますが、実姉は遠方に住んでおり頻繁には会えません。
同居の実母(82歳)は、2020年12月に長年勤めていたパートを辞めました。
実母の予定では2021年の秋頃まで頑張ろうと思っていたようですが、不慮の怪我で辞めざるを得なくなってしまいました。
予定より早くパートを辞めることになった実母。
怪我が治り元気になったらとりあえず旅行に行ってみようと計画をしていたようですが、幸い怪我の回復が早く3週間ほどで元気になりました。
元気になった途端、コロナウイルスによって2回目の緊急事態宣言。
不要不急の外出を控える生活が始まり、実母は旅行に行けずに時間を持て余すようになりました。
旅行以外にこれといった趣味がない実母。
持て余す時間をどうしようと悩んでいた実母が始めたのは、スマホでのメールとLINEでした。
以前からスマホを使っていましたが、スマホの使用はほぼ電話だけ。
メールやLINEは文字を打つのが遅いからと苦手意識があったようで、ほとんど使っていませんでした。
実は怪我と同時に両耳の聞こえも悪くなり、電話が億劫になってしまったというのもメールとLINEを始めた理由です。
母は手始めに、今まで電話で連絡をしていた身内や友達にLINEを、LINEをやっていない人にはメールを時間をかけてゆっくり送ってみたようです。
相手から返信が来るとまたゆっくり時間をかけて返信をしていました。
最初は自分でLINEやメールを送って楽しんでいたのですが、暇さえあればスマホを開きLINEやメールをチェックするようになりました。
そして次第に、メッセージが来るとすぐに返信を送らなくちゃいけないという衝動にかられるようになったのです。
しかし、母自身が打つとまだまだ時間がかかりじれったいようなのです。
「お願い! すぐに返信して!」
悩んだ結果、返信係として選ばれたのが娘の私です。
メッセージが来るとすぐに私を呼ぶようになりました。
最初は私も快く即座に返信の対応をしていましたが、忙しい時にも「返信して」と頼みにくるのでだんだんうんざりしてきました。
「返信の内容が急を要するものでなければ後にしてほしい。もしくは自分で頑張って送って!」
そう言ってみるものの、母としては相手が待っているからすぐに返信がしたいようです。
「相手もそんなにすぐに返信が欲しいと思っていないから大丈夫だよ」
そう言っても気になって仕方がないようです。
また、しょっちゅうスマホをチェックしているので、私、姉、弟に自ら送ったLINEに半日ほど既読が付かない時は、「あなたから電話して返信を送るように言ってちょうだい」と、催促するように言われます。
送った内容が答えを求めるものでないなら、すぐに返信が来なくても仕方がないですよね?
「みんな忙しいから頻繁にLINEをチェックしないと思うよ。ちょっと待ってみたら?」
母は口では「分かった」と言うのですが、あまり納得していない様子。
少しすると「電話をかけて」と再び催促が入ります。
「スマホをチェックしすぎるから返信が気になるんだよ。チェックするのをやめたら?」
そう注意するものの、母は時間を持て余すことが多いので、ついついスマホのチェックをしてしまうようです。
私も時間があればスマホをチェックしてまうので、母の気持ちは分かります。
それだけにもどかしい気持ちでいっぱいになります。
早く緊急事態宣言が解除になり旅行が出来るようになれば、頻繁にスマホをチェックしなくなるのかな?
少しでも早く、普段の生活が戻る日が来ることを願う毎日です。
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