「母さんが◯◯って言ってたよ」二世帯住宅では実子の"伝書鳩"にご用心!/斗比主閲子

はじめまして。斗比主閲子と申します。

アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。

※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)

「母さんが◯◯って言ってたよ」二世帯住宅では実子の"伝書鳩"にご用心!/斗比主閲子 pixta_70719461_S.jpg

前回、姑の料理の味が私の口に合わなかったことを姑の実子であるパートナーが伝書鳩のようにそのまま伝えてしまったことを書きました。

結婚前に何回か挨拶をしていたときのことですから、私の印象がかなり悪くなるきっかけとなりました(笑)

前回の記事:現在「富裕層」の私がいかにして危険な姑との二世帯住宅に住むことを決めたか/斗比主閲子

この"伝書鳩"という行為、二世帯住宅では当然ながら、また一緒に住んでいなくても何か両親・義理の両親とやり取りするときに、とても多くの問題を引き起こすのは体験されたことがあるならご存知のとおりです。

例えば、夫が妻に対して、「うちのお母さんが、たまには孫を連れて来てって言ってたよ」と非常に短い伝言をしたとします。

伝えている夫は無邪気に何の悪意もなく、そのまま聞いたことを言っているだけです。

でも、伝言を聞かされた妻は瞬時に色々考えちゃう。

「なんで私に直接言わないのだろう?」

「というか、私に言わないで、自分の子どもである夫に孫を連れてくるように言えばいいだけでは??」

「もしかして、前から私に対して不満を抱いていた???」などなど。

伝言された方は色々考えて反論とか問いかけとかしたいんだけど、答え合わせができずに疑心暗鬼になっちゃうんですよね。

悪いイメージだけが広がってしまう。

あと、悪い伝言は言われたときのダメージも大きくなりがちです。

「あなたのこういうところが苦手」という指摘を直接本人から聞くのと、「あなたのことが苦手だって、○○さんが言ってたよ」と間接的に聞くのとでは、他人経由のほうがシンドい。

何だか、周りの人全員に実は問題があると指摘されている気がしてくるから。

実子は長いこと親と過ごしてきたから距離感が分かるけど、結婚相手は最近知り合った赤の他人ですから、配偶者の親がどういう意図で発言しているのかが掴みにくい。

だから、配偶者に伝書鳩をやられまくると、凄くストレスが溜まるわけです。

世間では嫁姑争いは、嫁と姑のどちらか、もしくは両方に問題があって起きていると思われています。

でも、実は、この裏側には、嫁と姑との関係を決定的に悪くする、夫による伝書鳩行為がありがちであることはあまり知られていません。

なぜ、実子は伝書鳩になってしまうのでしょうか。

実子は自分の親と配偶者の間で色んなことを聞く機会があります。

唯一のハブですから、当然です。

そして、それは良いことだけではなく、愚痴が多い。

聞いちゃったら、「愚痴を言っているということは困っているんだろうから、解決しないといけないな」と思うのも自然なことです。

加えて、他人同士の細かい諍いを仲裁した経験もほとんどの人にはありませんから、自分の中で処理するのが大変だし、右から左に流すわけです。

こうして伝書鳩が行われます。

本人は悪意がないだけに、気軽に伝書鳩をしてしまうのがたちの悪いところです。

伝書鳩の問題点を指摘されても、「自分はみんなのためを思って伝えていたのに、どうして悪者扱いされるのか理解できない」と逆ギレされることもしばしば。

そんなこんなで、我が家では「お義母さんの料理、口に合わなかったんだよね」事件の教訓もあり、『親や配偶者から何か聞くことがあっても伝書鳩のように話を横流ししない!』というのは結婚する上で守るべき重要なルールの一つとなったのでした。

同時に、もう一つ重要なルールもできました。

『愚痴を言うときには、聞いてもらうだけでありがたく、解決する必要がないことを伝える』というものです。

伝書鳩が起きてしまうのは、愚痴を聞いた人が解決をしようとするから起きてしまうわけです。

聞かされた方も辛い。

だから、愚痴は聞いてもらうだけでありがたいということを予め伝えることにしたわけです。

この二つのルールのおかげで、我が家の二世帯住宅化では私と姑との諍いは想像していたよりも少なくなったと思います。

しかし、ゼロになったわけではありませんでした......!

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斗比主閲子

"アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層。旧帝大卒で年収は2000万円"ということになっています。ゆりかごから墓場まで、ありとあらゆる人間関係トラブルの相談を趣味で対応しています。単著『私って、甘えてますか?』(総合法令出版)

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

斗比主閲子さんのブログ:斗比主閲子の姑日記

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