「頑張ったなぁ」「お疲れさま」介護疲れした白髪頭の私のために美容室を予約してくれた家族に涙...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:52
プロフィール:アラフィフの兼業主婦。髪を染めないと白髪が目立つ歳になりました。

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私は今年52歳の兼業主婦で、現在義実家で旦那の両親(70代)と旦那(53歳)、息子2人(22歳と18歳)と一緒に暮らしています。

私は数年前、実父を病気で亡くしました(享年71歳)。

父は最期の数カ月は入院していて、実母(76歳)もずっと付き添っていたので大変だったと思いますが、娘の私も仕事に家庭に病院にと、正直なところ毎日疲れきっていました。

介護中は、とにかく自分にかける時間がなく、買い物や食事などどこかに出かけるのはもちろんですが、スキンケアにかける時間や美容室などに行くことすらままなりません。

かといって自分で染めることもできずに、しわや白髪も目立つような感じになってしまっていました。

「介護疲れで老けて見える」なんて言葉を聞いたことがありましたが、鏡を見て「本当だったんだ...」とつぶやいてしまったほど。

当時はそれくらい、実年齢より上にしか見えない容姿になってしまっていた気がします。

そして父が亡くなり、お葬式などだいたいのことが終わった後のある休日のことです。

私は自宅のリビングでソファーに座っていました。

お茶を飲みながら「結局、死に際になにもしてあげることができなかったなぁ」と父のことを思い、ついほろりと涙を流していました。

そんな私に旦那や子どもたちが遠慮がちに近づいてきたと思ったら、なんといつも私が通っていた美容室を予約したので今から行っておいでと言ってくれたのです。

「頑張ったなぁ」

「お疲れさま」

「当分少しゆっくりしいよ」

口々に言う旦那や息子たちに驚きました。

父の看護に入る前は、1カ月かそこらで美容室に通う私に「そんな手入れしても変わらんやろ」とか「また行くん?」などと言い、どちらかと言うと美容室に行くことに肯定的ではなかった家族でした。

ですが、そのときはなんと旦那だけではなく、息子たちもバイト代やお小遣いを貯めて私の美容室代にしてくれたそうです。

恥ずかしい話ですが私はうれしくて、余計に泣いてしまいました。

久しぶりの美容室に行くと、馴染みの美容師さんが笑いながら教えてくれました。

「旦那さんから、『妻がいつもしてるカットや髪染めお願いしたいんですが予約できますか? シャンプーとかトリートメント? そういうのよくわからんのですけど、とにかく一番ええやつにしてもらいたいんですけど、大丈夫でしょうか?』って電話があったんですよ」

そして「いいご家族ですね。今日はとっておきのコースをご用意してますからね」と私の髪をいつもより時間をかけて手入れしてくれて、本当にうれしかったのを覚えています。

今もその美容室に通っていますが、時折り美容師さんとその話になり、思い出してはほっこりしています。

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