<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる51歳自営業。
うちは建設業を営んでいます。
ついこの間のことです。
いつも月末にお支払いをしてくれるお客様から、当日の朝、一本の電話がありました。
てっきりいつも通り「集金に来て」と言われるものと思いながら電話を取ったところ、予想外の言葉が飛び出しました。
「あんな高い金額払えない! 業者と相談しろ」
私が仲介して請負った業者さんからの請求額が想定以上で、お怒りのようです。
しかし、請求書を直接お渡ししたのは先月の末。
なぜ、今? ひと月も温めてからの苦情にも驚きましたが、今さら「相談」と言われても困ってしまいました。
取り敢えず相談してみると答えて電話を切りましたが、思わず「だから言ったじゃないですか」とため息が出ました。
そのお客様も同じ建設業を営んでいて、何度か仕事をいただききましたが、一度も「見積りを作って」と言われたことはありません。
流れとして「見積りお出しします」と言っても、いつも「いらない」と言われ、工事も比較的自由に任せていただいてきました。
見積りがないので、工事内容の変更も追加工事もなく、さらにはお金についても不満を言われたことがないというありがたいお客様でした。
ですが、今回に関しては、工事を進めていく過程でいくつか簡単ではない追加工事の必要が発生したのです。
ちょっと不安を覚えたので「お見積りをお作りましょうか?」と伺いました。
しかし、お客様はニコニコ顔で「いらないよ、作業しちゃって」と、確認することもなかったのです。
今まで見積りを求めたことがないのと、建設業では大先輩でもある方なので、それ以上「見積りを作らせろ」とも言えませんでした。
それでもスッキリせずに「大丈夫ですか?」と、軽く念を押したのですが、お客様は「大丈夫だよ。やっちゃってよ」とノリノリでゴーサインを出したのでした。
そして、その結果が「払えない!」の怒りですから、呆然としてしばらく身動きできませんでした。
翌日、気を取り直して、少しお値引きすると電話すると「無理」と一言。
「子どもかいっ!」思わず心の中で叫んでしまいました。
結局、今のところ半分しか払っていただいておりませんが、どうしてこんな仕打ちをされるのか。
工事日の調整や、突然の呼び出しにも業者さんと対応して遅くまで作業をした日もありました。
そうやって一生懸命にやった仕事だっただけにガッカリです。
良い関係を築いていると思っていたので、最初は悲しみばかりでしたが、時間が経った今は八つ当たりのような理不尽な展開に怒りを感じています。
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