<この体験記を書いた人>
ペンネーム:Ketch
性別:女
年齢:56
プロフィール:海外在住25年、バツイチ独り者。人生の失敗の数々を回収すべく奮闘中です。
4年前、52歳の頃の話です。
その頃は、5~6年と長く続く不正出血が気になっていました。
しかし仕事が忙しいのと、離婚した後で精神的にも生活にも余裕がなかったため、ついつい放置してしまいました。
特に痛みがあるわけでもなく、すでに閉経を迎えていた時期も挟んでいましたので、更年期の影響かな、という程度に考えていました。
もともと月経周期が乱れがちだったこともあって、危機感など持っていなかったと思います。
不正出血もあまりに長く続くと、それが当たり前になってしまい、その量にたいした変化がないなら大丈夫、みたいな妙な自信が出てきたりもしました。
ですが、30代でなかなか治らないひどい腰痛から卵巣嚢腫が発覚し、手術をした経験があった私。
あとでこじらせるよりはいいかなとようやく重い腰を上げ、個人病院の婦人科に行きました。
「ああ、これはできてますね。子宮にポリープができてます。だいぶ大きくて当院では対応できませんので、総合病院に行ってください。紹介状を出しますので」
そう言われた私はびっくりです。
そんなすぐに原因がわかるようなものだとは思っていなかったので、せいぜい「まあ様子を見ましょう」と言われるくらいなのではと予測していたのです。
でも、同時にはっきり言われてほっとしました。
原因が分からないのが一番厄介ですもんね。
後日、紹介された総合病院で精密検査を受けたところ幸い良性で、簡単な手術で処置してもらえることになりました。
そして手術を受け、すぐに帰宅。
ちょっと重い生理痛のような鈍痛が2日ほど続いた後は、特に症状もありませんでした。
そしてずっと当たり前のようにあった不正出血は、当然ながらぱたっとなくなりました。
不思議なもので、すっきりした気持ちと同時に、ちょっとした寂しさがあったのを覚えています。
閉経後も続く不正出血。本当はよくないものと知りながらも、なんとなく、「まだ完全な閉経じゃないのかな」みたいな気持ちだったのかと、後になって気づきました。
月経がひどい方で、ずっと面倒だと思っていたけれど、終わってみるとなんとなく寂しいんですね。
もしもの時のために、と取っておいた生理用品を全て処理したのは、それからさらに数年あとでした。
ちょっぴり往生際の悪かった私の気持ち、今ではすっきりさっぱりです。
長く続いた月経とのお別れの儀式だったかな、とさえ思えるような出来事でした。
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