<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ウジさん
性別:男
年齢:59
プロフィール:妻(56歳)と二人暮らしなので、スーパーへの買い出しにもよく出かけます。
「いやあ、今日もいっぱいだなあ」
私の行きつけのスーパーは安くて品質も良く、なかなかの人気なのですが、駐車場が狭いのが玉にきずです。
事故防止のためということで、入口と出口が決まっていて、場内は一方通行になっています。
「なかなか、空いてないなあ...お、空いてた、よかった」
こんな感じで、入口側から入って駐車スペースの空きを探しながら進むわけですが、入口側はスーパーの建物からはとても遠いのです。
できれば建物に近い所に停めたいので、ぽっかり空いたスペースを求めてついつい深入りしてしまいます。
無理せず、入ってすぐの建物から遠い所なら比較的空いているのですが、もっと便利なところが空いてるのでは、と思ってあてが外れ、やむなく出口からいったん出て入り直すこともしばしば起こります。
ところが中には不届き者がいます。
出口に近い所、つまりスーパーの建物に一番近い所に空きスペースを見つけると、出口から入って(一方通行を逆走して)来るのです。
こういう車が案外多くて、出口付近で身動き取れなくなっている場面を見ることもよくあります。
「わざわざ遠回りしてくることはない」なんて逆走車はさぞ賢いつもりなのでしょうが、いかにもずるがしこい印象ですし、何より危険です。
スーパーも表示などを増やして呼びかけてはいますが、残念ながら効果はなかなか上がっていないようです。
先日のことです。
入口から真面目に入って空きスペースを探し、ようやく建物のすぐ近くの車が出ていくのを見つけて、その後に入れようと車を進めました。
幸い、私の前に車はなく、目的の空きスペースに近づくことができたので、ウィンカーを出して、スペースに向けてハンドルを切り始めました。
ところがそこに、出口側から猛スピードで逆走してきた車が、あっという間にそのスペースに車を突っ込んでしまったのです。
もう入れかけていた私の車とは衝突寸前の荒業でした。
「うわ、危ない!」
思わず叫びながら、運転手をにらみつけましたが、目が合った中年女性はどこ吹く風とばかりにシートベルトを外し始めていました。
やっと見つけた絶好の空きスペースを埋められてしまった以上、いったん出口から出て入口に回るしかありません。
文字通り、ふりだしに戻る、です。
買い物を終えて出て行こうとする車がすぐ後ろについてしまったので、車を停めるわけにもいきません。
さっさとスーパーの中に歩いていく件の女性を見送るしかありませんでした。
真面目に一方通行を守って進んでいた私が、ルール違反の車に駐車スペースをかすめ取られて泣き寝入りというのは何とも納得がいきません。
とは言うもののどうしようもなく、車を出口から出して、入口側にハンドルを切る私の気持ちは荒ぶるばかりでした。
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