<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:52
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。最近『終活』について考えています。
私は今年52歳になります。
先日、ある友人の訃報が届いたことをきっかけに、死についていろいろ考えてしまいました。
亡くなった友人は、3歳くらいから付き合いのある幼馴染です。
その友人の近所に住んでいた知り合いに聞くと、脳梗塞で突然この世を去ってしまったのだとか。
その日の朝にはごみ捨てをしていて挨拶も交わしたそうで、その知り合いも信じられないと言っていました。
その幼馴染とは、お互いに結婚して子どもが生まれてからはそこまで頻繁に会えていなかったのですが、独身時代までは一緒に旅行に行くほどの仲。
子どもの進路が落ち着いたらまた旅行に行けるねと、お正月に初詣で会った時に話したところでした。
友人の死は未だに信じられない部分もありますが、お葬式に参列し手を合わせた私は、急に「死」が身近にあることに怖くなりました。
同じく参列した他の友人の「俺らもいろんな病気が出てくる歳になったっちゅうことやな」という呟きにハッとしたのです。
今まで、なんとなく「生きていれば、いつか死ぬ」と分かっていたつもりでしたが、それが目の間にあるかもしれないと初めて感じた瞬間でした。
確かに50代ともなればいろいろと身体に不具合が生じてきます。
私も昨年頃、五十肩なるものを経験しました。
確かその時も「歳だね」と痛いながらも笑っていたのですが、死に対峙しなければならない病気になる可能性も高くなっているということに、その時気づいたのです。
友人には、まだ専門学校に通うお嬢さんがいます。
「いつか結婚する時に、一緒にドレスを選ばせてもらう約束してるの」
そう言っていた友人、その願いは果たされることはありませんでした。
私も息子が2人います。
最近では、せめて孫は抱かせてもらいたいなと思っています。
1人は専門学生で、もう1人も今年就職したばかりなので、まだまだ先のことになるとは思いますが、今もしも私が余命を宣告されるような病気になったとすれば...。
友人のように突然亡くなったりすれば...そう思うと無性に怖くなりました。
「終活」という、ただ聞いたことがあるだけだった言葉が、急にリアルになった気がします。
今はおかげさまで元気に兼業主婦をしていますが、今元気だからこそ「終活」を考えておかなければならない歳にはなったんだなと。
まだ具体的にはできていませんが、今から少しずつ「もしも」の時を考えて、残された家族が困らないように荷物の整理のことなど書面に残しておこうと思った出来事でした。
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