<この体験記を書いた人>
ペンネーム:れもん
性別:女
年齢:46
プロフィール:二人の息子を持つシングルマザー。椎間板ヘルニアでもハイキングが大好きです。
私は46歳のシングルマザーです。
19歳と14歳の息子、78歳の実父、71歳の実母の5人暮らしです。
私は昔からモノが多い家で育ちました。
我が家の玄関に靴箱が3つ置いてあることにすら、なんの疑問も違和感も感じず普通だと思っていました。
ですが、2020年の夏、私は「断捨離」や「ミニマリスト」の本を読んだことがきっかけで、片付けに目覚めました。
急に家の中のあらゆるモノが気になりだし、自分の部屋をきれいさっぱり断捨離したあと、玄関の靴箱を見直すことにしました。
家の顔ともいえる玄関なので、とにかく早くスッキリさせたい...そんな一心で整理すると、持っている靴の大半が不要ということが判明しました。
我が家は5人家族なので、靴が多いのは仕方のないことと心のどこかで思いこんでいたのだと思います。
思い込みって怖いですね。
早速これは処分候補ではと思う古い靴に手を伸ばすと、それは父の靴でした。
その隣も、そしてまたその隣の靴も父のモノ...。
しかもかなりボロボロです。
そういえば以前こんなことがありました。
長男(当時14歳)の通学用のスニーカーがだいぶ履きこまれた状態だったので、買い替えのためゴミ袋に入れ処分しました。
ですがその数日後、土で真っ黒になったそのスニーカーが玄関に置いてあるではありませんか!
私はすぐに父が履いたと分かりました。
畑用として履いたんだな、と...。
父に聞いてみると、私の予想通り。
つまり父は、私が捨てた長男のスニーカーを、わざわざゴミ袋から取り出し履いていたことになります。
それくらい物を捨てられない人なのです。
このボロボロの父の靴、どのように言えばすんなり処分してくれるのか、あれこれ考えトライしました。
履き古した靴は早く処分しないと運気が下がるとか、汚い靴は目に見えない邪気で覆われているらしいとか、風水的な観点からも説得を試みましたが全て私の惨敗。
どうすればいいのか途方にくれた時、兄の奥さんの顔が浮かびました。
私から見て義理の姉です。
義理の姉は素直で気立てが良く、顔もとても可愛いので父は彼女をとても気に入っています。
父は、笑ってしまうくらい義理の姉の言葉には素直に従うのです。
そこで、義理の姉に靴を捨てることを提案してもらえるようお願いしました。
すると、狙い通り! 吹き出してしまいそうになるくらい言うことを聞き、ボロ靴5足をアッサリと処分したのです!
普段は私たち家族の言うことは全く聞かない父ですが、今後は何か父に改善してほしいことがあったら、義理の姉を経由してお願いしてもらおうと思います。
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