<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おかあ
性別:女
年齢:46
プロフィール:夫(41歳)と中2男子と小5女子の2人の子どもと暮らす、まだまだ子育て真っ最中の会社員です。
ツーリングをしている人を見かけるようになって、今から20年ほど前の、まだ私がバイクに乗っていた頃の恥ずかしい出来事を思い出しました。
就職して5年が経ち、コツコツ貯めたお金で、憧れていた400CCのアメリカンスタイルのバイクを買いました。
ゴーグル付きの半キャップヘルメットに革のツナギを着てバイクに乗っていると、道行く人達からの視線をよく感じ、ちょっとイイ女になったような気分でいつも運転していました。
そんなバイクで通勤していたある日、会社から繁忙期に向けて激励の意味を込めて、社員達に高価な栄養ドリンクが支給されました。
高価なものを頂いて嬉しくなった私は、早速、仕事終わりにその栄養ドリンクを飲み、いつものようにバイクに乗って帰路につきました。
バイクの運転中、なんだか鼻水が止まらないなと感じ、グローブで拭いながら運転を続けていると、対向車の人たちがいつにも増して私を見ているような気がします。
「今日の私、イケてる?」
などと思って気を良くしていたのですが...。
なんと、実際は真逆。
信号待ちの時、歩道を歩いている人達が、私を見て注目というよりは皆ギョッとしているのです。
「?」と思い、サイドミラーで自分の顔を見てみると、顔面が血だらけ...。
一瞬、何が起きたのか分からずパニックになりそうでしたが、どこも怪我をしておらず痛いところもありません。
よくよく考えてみると、グローブが黒革だったから気が付かなかっただけで、さっきから鼻水ではなく鼻血が出ていたのです。
鼻水を拭ったつもりで、何度もグローブで鼻血をと顔中に塗り広げていたのです。
イイ女気取りで運転していただけに余計に恥ずかしく、信号が青に変わると同時にダッシュで路地裏に入り、顔を拭いたことを覚えています。
バイクを運転していると鼻水が出ることはよくあることだし、子供の時以来、鼻血なんて出したことがなかったから、まさか鼻血だとは思わず...。
後で考えてみると、日頃飲み慣れない高価な栄養ドリンクを飲んだから、身体が元気になりすぎて鼻血が出たのかも知れないなと思いました。
結婚を機に400CCバイクは手放し、40代も後半になった今では、もう小さいバイクにすら乗らなくなってしまいました。
そんな今となっては、恥ずかしくもあり、懐かしくもある思い出です。
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