認知症のお義母さんと、手足は不自由だけどしっかり者のおばさん(義叔母)の二人を在宅介護するバニラファッジさん。お義母さんとふたりのときに、声をかけて反応が悪いと、いつも「〇〇さん!」と名前で呼ぶのだとか...。
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家族の呼称は、その家の中の一番幼い子に合わせることが多いと聞いたことがあります。
たしかに、子どもたちが幼い頃は私のことを「ママ」と呼んでいたのでお義母さんも孫に合わせてずっと私のことを「ママ」と呼んでいました。
そして、自分の息子のことは「パパ」と呼んでいました。
嫁の私も、子どもたちの前ではお義母さんのことを「大きいばあちゃん」義叔母のことを「小さいばあちゃん」と呼んでいました。
そして、お義母さんと2人きりの時はずっと「おかあさん」と呼んでいました。
しかし、まだら認知症のお義母さんにとって「おかあさん」は自分のことではなく自分の亡くなった母親を指す呼称になっていました。
そんな認知が曖昧な時は、思い切って「ギボ子さん!」と本名で呼ぶと、とても反応が良かったです。
最初は姑を名前で呼ぶのは緊張しましたが、この頃のお義母さんは「おばあちゃん」でもなく「おかあさん」でもなく「ギボ子さん」でした。
そして私も、この名前で呼ぶ「距離感」がお義母さんを1人の女性として見るきっかけにもなり、嫁と姑という関係よりも親近感を感じました。
名前で呼び合うのって、なかなかいいじゃないと、思った記憶があります。
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