ブログ「キッチン夫婦」の妻べにゆうです。
前回の記事:「忙しい」とは「心をなくす」ということ。50代の夫を気遣う余裕が持てなかった日々/キッチン夫婦
私には息子が一人いる。
そして甥っ子が一人いる。
彼らは1歳違い。
彼らにとっての私の存在がどんなものかはわからないが、自分で産んだ子供がいないことが影響しているかどうかはよくわからないけど、私にとっての彼らの存在は大きなものだ。
息子と甥っ子を並べて考えることは何か間違っているかもしれないが、今年は二人を交互に思い浮かべて考えることが少なくなかったのだ。
息子との関係はここでたくさん書かせてもらったが、私が40歳の時に結婚した夫の連れ子で当時中学2年生だった。
お互いに人見知りなところもあってか、気を遣いすぎたり、すれ違いもたくさんあったと思うが、8年くらいかけて少しずつ"家族"としての"親子"としての絆や見えない糸ができた気がする。
一緒に暮らした日々は思い出がぎっしりだ。
しかし得られないものへの思いなのか、息子とは彼が小さい頃の思い出がないわけで、その面影を懐かしんだりできない。
たくさんの事を教えたり世話をしたりということがなく、たまにその欠けたところに意識を向けてしまうとなんとも空虚なものを感じてしまう。
一方甥っ子は赤ちゃんの頃からじいちゃん、ばあちゃんのいる実家へよく来ていたし、幼稚園くらいになると実家にも一人で泊まっていくようになった。
私も実家暮らしの頃だったので、 一緒に出掛けたり遊んだ思い出ができた。
彼のちびっこの時の写真を見ると、当時を思い出しとっても懐かしく、心の中にたくさんの景色やその時の声なんかが広がる。
彼が高校生の時期にははほとんど会うことがなかったが、今年になって再び実家へ来るようになり、じいちゃんばあちゃん、そして私も喜んでいた。
息子と甥っ子の二人共が近くにいた今年前半は、人生の大きな転機を向かえていた2人の心配をいろいろとしたり、それは違うんじゃないのぉ?とか 自分達世代との考え方の違いに驚いたりしながらも話をすることが楽しかった。
家族っていいな、と感じられた。
2人とも私が子育てをしたわけではないが、勝手に見守らせてもらい、それぞれのあるいち時期を見届けさせてもらった。
その二人が今年就職し、二人ともが地元を離れた。
息子21歳、甥っ子20歳。
あぁ離れちゃうのか.....。
希望の会社に就職し、望んでいた場所への勤務。
「おめでとう!」なんだけど、複雑な気持ちだった。
息子が地元を離れるその日、見送りの時、搭乗口手前の夫の表情。
孫が地元を離れる、見送りの時、車に乗り込むその姿を見つめる私の母の表情。
2人の目、その表情は共通していた。
その表情を通して私は二人の寂しさのほどを想像した。
私よりも深い寂しさを感じているのがわかった。
だから横目でさっとしか見ることができなかった。
生まれた頃から無条件に大切にしてきた子供や孫が独り立ちのために遠くに離れていくこと。
独り立ちしていく感慨深さよりもきっと寂しさが強いのだろうと想像できた。
夫も母も息子ロスと孫ロスをそれぞれ本人自身が心配していたみたいだが、その後、大丈夫そうには見える点、ほっとしている。
そう、私だって寂しいと感じている。
夫と母とは寂しさの深さとはどこか違うのかもしれないが、そして変に客観的に感じようとしているところがあったが、2人が今遠くで暮らすようになって、ガランとした気持ちがある。
二人を見送る時、私はどんな表情をしていたのだろう、と思うが、寂しくなるよという気持ちを言葉で表すことはやっぱりできなかった。
言わない方が自分らしいのか、やはりそれを言うのからこそ相手に伝わるのか.... いつまでも成長していないのは私だけか?そんなことを考えてしまう。
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今回は、息子と甥っ子ともし私の料理でテーブルを囲むことがあったら...と想像して、2人が喜んで食べてくれそうなレシピの紹介です。
スペアリブの豆鼓醤煮
材料(4人分)
スペアリブ...780~820g
塩こうじ...大さじ5
しょうが...1かけ
サラダ油...大さじ2
酒...大さじ1
しょうゆ...大さじ1.5
砂糖...大さじ1
豆鼓醤...大さじ2
作り方
① スペアリブに塩麹を塗り30分程度おく。しょうがは薄切りにする。
② 鍋に油を熱し、しょうがを入れてさっと炒め、スペアリブを加えて焼き色がついたら酒をふりいれて炒める。
③ しょうゆ、砂糖、豆鼓醤を入れて、水をひたひたにして中火にかけ、肉がやわらかくなるまで40~50分ほど煮込む。
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