<この体験記を書いた人>
ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:52
プロフィール:脳梗塞の夫と二人の子供と暮らす、働くお母さんです。
食品製造の会社でフルタイムのパートをして現在9年目に突入しました。
ベテランの域に達し、仕事自体には何のストレスもありません。
でも、問題は人間関係です。
同年代の女性がメインの職場なので、細かい諍いは絶えないのですが、最近入った新人・A子さん(30歳)と古株のお局様B子(53歳)さんの間に入り、困った状態になってしまいました。
古株のB子さんは、例えるなら「嫁いびりが生きがいの姑タイプ」。
新人さんが入ると生き生きした様子でいびります。
そんな感じなので新人さんが長続きせず、困った社員が私に新人A子さんの面倒を見るように頼んできたのです。
新人さんに仕事を教えるのはいつものこと。
言われるまでもなく、仕事は教えます。
それでもあえて私に頼んできたということは、古株のB子さんがA子さんをいびらないように間に入ってくれという事でしょう。
なんとなくトラブルの予感がして気が重くなりましたが、これも仕事のうち。
ここは気を引き締めてA子さんに仕事を教えようと思っていました。
ところが、このA子さんが、ちょっと困った人でした。
一言でいうなら「聞かない性格」です。
それに、こちらから「これはこういう風にすればスムーズだよ」と、仕事のコツを教えても、チラリと面白くなさそうな視線を送ってくるだけで、なんの返事もありません。
そして、絶対に教えた通りにやらないのです。
当たり前ですが、これでは上手く仕事が行くわけはありません。
流れ作業をしているので、A子さんが間に合わなければ全体の作業がストップしてしまいます。
そうなると、黙っていないのが古株のB子さんです。
「なにやってるの? 給料もらってるんだから、ちゃんとやってよ!」
A子さんに怒鳴ってきました。
するとA子さんが、「うるさいなぁ!」と、B子さんを睨み、2人の間にバチバチと火花が散ります。
ため息をつきつつ、A子さんにもう一度仕事のコツを教え、再スタート。
そんなことを何度か繰り返すうちに、売り言葉に買い言葉で、A子さんが「何よ、えっらそうに! たいした仕事でもないのに!」とB子さんに食ってかかりました。
まあ、B子さんが聞こえるようにネチネチとしつこく嫌味を言ってきたのが、そもそもの原因なのですが、このA子さんの言い方もあまり褒められたものではありません。
当然、B子さんは烈火のごとく怒って、仕事を放り出してこっちにズンズン突進してきます。
このままじゃ、取っ組み合いになる! と思ったとき、異変を察知した社員の男性が走り寄って来ました。
「なに、なに、いったいどうしたの!?」
そう言って、私の方に困ったような視線を向ける社員さん。
「私に説明を求めないでください。見ての通りです」
と、言いたいところでしたが、そこは我慢して、「休憩の時にお話、良いですか?」と提案しました。
この時の私は...かなり怒っていたと思います。
そして、休憩時間。
ことの経緯を社員に、事実のみを、理路整然と説明しました。
つまり、原因はA子さんB子さん、双方にあると。
2人とも不服そうでしたが、私が言ったことに主観は入っていないため、文句は言えないようです。
「そういうことなので、後は、社員さんの判断におまかせします」
そう言って、私はその場を離れました。
結局、A子さんは1カ月も持たずに辞めました。
その後、お局様に目を付けられるかと心配しましたが、「怒らせると面倒なタイプ」と認識されたようで、絡んでくることはありませんでした。
ケガの功名とはまさにこのこと。
それにしても、いい年をした大人の世界でも、人の話を聞かない人、人をいじめる人、色々な人がいるものです。
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