20代で結婚して、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。今回は「あまりお付き合いのない隣家」についてです。
前回の記事:自粛期間に整理をして...私は「61着」に。50代の皆さん、「洋服の数」を数えてみませんか?
「お宅のお隣さん1週間ほど顔を見ないんだけど、知ってる?」。
朝ゴミを出しに行くとご近所の奥さんに呼び止められました。
ふとお隣を見てみると雨戸は全部閉まったまま。
「あら?ほんとだわ」。
お隣さんは高齢者世帯、私の親世代なので80歳は超えておられると思います。
今の家を購入して引っ越してきた時には既に長年住んでおられ、子育てを卒業してご夫婦2人暮らし。
お花を育てたり、野菜を作ったりすることがご夫婦の趣味ではないかなぁと見受けられました。
お隣同士なのですが、実はお付き合いはありません。
ご近所トラブルとまではいきませんが、引っ越してきた当初から距離を置いていました。
なので、お隣さんなのに雨戸が閉まったままでも全く気がつかなかったのです。
そんなことを全く知らないご近所の奥さんは、「ほんとどうしちゃったのかしら」「ご主人の具合でも悪いのかしら」「1週間も雨戸が閉まったままはおかしい」「何か聞いてない?」と、とても心配の様子でした。
そう聞かれても、「ほんとですね~」と答えるしかなくてその場を離れました。
ご近所付き合いが深いところで育ったせいもあって、近所とは仲良くするのが当たり前だと思って引っ越してきました。
しかし、「ご近所」だからという理由で「人付き合いの垣根」を超えられるとは限らない...と教えてくれたのもお隣さんです。
現在の家の周りの多くは高齢者世帯。
息子が釣った魚を届けたりと、隣家以外とは多少のご近所付き合いがあります。
先に私に声をかけてきた奥さんは誰とでも仲良くなれる人のようで、「お宅のおばあちゃんは元気?」などよく私にも声をかけてくれます。
時々、「お宅ってご主人はどうしたの?」とすごくプライベートなことも平気で聞いてくるので、返答にも困ることはあります。
時代は令和。
平成の初めくらいまではご近所の留守に宅配された荷物を代わって預かったりして、プライベートもほんわかしたものでしたが、荷物を預かるなんて今の常識ではありません。
立ち話に華を咲かすこともなく、井戸端会議はもはや死語の時代かと。
そんな世の中でもご近所の様子を気にしてくれる人は、有難い存在なのかもと思いました。
今回の件の理由は分かりませんが、長年のわだかまりでごあいさつ程度のお付き合いのお隣さん。
もし事故であっても私は絶対に気が付かなかったでしょう。
それってちょっと不幸ですよね。
「私じゃなくてもきっと誰かが気にかけてくれるから」ではなくて、高齢者世帯には、まだ若いアラカン世代が歩み寄ってみることですかね。
少しばかりの勇気が必要ですが...。
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