<この体験記を書いた人>
ペンネーム:アイランド
性別:女
年齢:44
プロフィール:結婚20年目、子どもは3人。義父母と同居をするためマンションを購入しました。
結婚して20年、子どもは長男(20歳)、次男(18歳)、長女(14歳)がいます。
主人(49歳)は長男で、いずれは両親と同居することになっていました。
現在住んでいる社宅が、老朽化のため取り壊されることがわかったときに、義父(77歳)と義母(74歳)とも話し合って、良い機会だからマンションを購入して同居をする事に決めました。
マンション購入にあたっては、近くに自然豊かな公園や病院などがある郊外で探しました。
長年住んでいた社宅は都心にあったため、子ども達は「郊外だと通学や遊びに行くのに不便だ」と文句を言っていましたが、高齢な義父母のことを優先すると仕方ありません。
主人も私も通勤時間が倍になりますが我慢......。
何カ所も候補地に行き、やっと義父母も気に入ったマンションが見つかりました。
2人とも大喜びで、引っ越しを楽しみにしている様子でした。
マンションの引き渡し時期も決まり、これを機に一人暮らしを始める長男のアパートを探したり、厄介な手続きを済ませたりと、仕事の合間をぬって着々と引っ越し準備を進めてきました。
しかし、いよいよ引っ越しまで2カ月をきったころ、突然義父母が「引っ越しはやめる」と言い出したのです。
家族全員ひっくり返るほど、びっくりしてしまいました。
理由を聞くと今までマンションに住んだことがなく、高い所に住むのは怖いし、長年夫婦2人で気ままに過ごしてきたのに、家族が増えると煩くて嫌だと言うのです。
「毎日この景色が部屋から見れるなんて最高!」
「家族が増えると賑やかになるから寂しくないねぇ」
私は2人が引っ越しを拒む理由を聞きながら、マンションを見に行った時に窓の景色を見ながら、はしゃぐ義父母の姿を思い出していました。
主人や私が説得しても無駄だったので、孫の話なら聞くだろうと、子ども達が交互に説得に乗り出しました。
特に長男は念願の一人暮らしが幻になってしまうので、何度も説得していたようですが、頑固な義父母は首を縦に振りませんでした。
正直最初は、義父母と同居が前提でなければ、もっと便利な場所に引っ越せたのにと思ったり、身勝手な言い分に腹が立ったりしましたが、少し落ち着くと、本当の理由は違うような気がしてきました。
私たちは仕事や学校などで、家にいる時間の方が少ないけれど、義父母は大半を家で過ごします。
長年慣れ親しんだ現在の家なら、近所に仲の良い友達もいるでしょうが、新しい土地、しかもマンション住まいとなると近所付き合いもないでしょう。
このことが最大の理由だったのではないか...
そう思うと、勝手すぎる態度に腹は立ちますが、仕方ないのかなと今は思っています。
関連の体験記:ゆ、油断ならん...認知症で要介護4だけど「妙に鋭いところがある義母」/バニラファッジ
関連の体験記:「水着が恥ずかしい」「今日も温泉入るの?」義母の意地悪で、温泉大好きな私の旅行が台無しです...
関連の体験記:共働きの息子夫婦に頼まれ、2歳から預かった孫娘。彼女が「小学校で書いた作文」で嫁との関係が...
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。