<この体験記を書いた人>
ペンネーム:カナリヤ
性別:女
年齢:56
プロフィール:アラフィフを通り過ぎた未亡人。子供も居ませんが、ゆったりとした生活を送っています。
私は今年56歳になります。
20代の頃に結婚しましたが、その後旦那を42歳で早々に亡くしました。
子供もおりませんので、一人になってしまっておりますが、未亡人として現在はそれなりに悠々自適な生活を送っています。
私にはAという友人がいます。
今年48歳になる彼女とは、職場で知り合いました。
私より8歳年下ですが、話や趣味が合うのでよく一緒にランチなどに行っていました。
ただ、Aには少し疑心暗鬼というか、ネガティブなところがあります。
例えば仕事で、他の人の書類不備を上司が「誰でもやってしまうようなミスだから皆も注意するように」と指摘したとします。
それは全体への注意喚起なのですが、Aは遠回しに自分に注意しているのだと思ってしまう感じです。
男女関係でも同じです。
「私なんかと付き合ってるって、やっぱり遊びなのかな?」
「きっと彼には本命がいるはずなんだ......」
こんな風に付き合っている方を疑ってしまいます。
それ故に結婚願望があるにもかかわらず、今まで未婚のままでした。
しかし、本人は未だ結婚願望があるようで、最近は「縁結びのパワースポット巡り」が趣味になっています。
休みのたびに、やれ茨城だ、長野だと飛び回っています。
関東在住なので、日帰りできる場所なら土日でそれぞれ違う場所に行っていることもあります。
この間は、金曜日の夜遅くまで一緒に残業していたのに、月曜日には鹿児島のお土産を持って出勤してきました。
「九州まで行ったの?」とこちらが驚いてしまいました。
しかも割と信心深いタイプだったようで、占いなどもすぐに信じてしまいます。
ラッキーアイテムやカラーのものを揃えたり、パワースポット巡りの方角を占いやおみくじで決めています。
でも、それらは可愛いものでした。
というのも、先日行ったというその「鹿児島の有名な神社」のおみくじに「友人とパワースポットを巡るのが吉」とあったというのです。
それこそ...私にとっての運の尽き。
独り身の私をことあるごとに誘ってくるようになってしまいました。
彼女は「私さん(私の名前)もいい出会いあるかもしれないよ」と言うのですが、正直私は未だに旦那のことが好きですし、毎日お仏壇に手も合わせています。
「出会い」は求めてはいないんです。
Aの婚活は応援したいと思っています。
ただ、今年に入ってから毎週のように「週末は京都の×××神社に行ってみたいんだけど」といった様子でパワースポット巡りを誘ってきて困ってもいます。
私にだって用事もあるし、買い物にだって行きたい。
そもそも休日なのでゆっくり家で過ごしたいと思うのですが、彼女がパンフレットを持ってきてはここに行こう、あそこに行こうと話しかけてきます。
そしてとうとう、まとまった有休を一緒に取って「88か所のお寺を巡る『四国遍路』に行こう!」と言い出しました。
興味は無くもないのですが、調べると車でも一週間以上かかるようですし、費用も30万円くらいは必要です。
流石に......と引いてしまいました。
もちろん、一緒に旅に出たなら費用はそれぞれで支払っています。
しかし、それにしても付き合う人の費用のことも考えず、全国いろいろなところに連れまわそうとするはいい加減にして欲しいです。
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