介護サービスと利用者を繋ぐ存在。あるケアマネージャーとの出会い/山田あしゅら

こんにちは山田あしゅらです。

『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を、嫁の目線で綴り始めてもうすぐ10年になろうとしています。

前回の記事:義父が肺炎で入院!義母はデイサービスに通い始め.../山田あしゅら

幸か不幸か、義父が入院したお蔭でデイサービス利用を開始することが出来た義母。

スムーズに事が運んだのはケアマネージャのお蔭でもありました。

 

義父は歩行などの自由がだんだん利かなくなる難病『脊髄小脳変性症』を罹っていて

身体障害者申請をするのとほぼ同時に介護認定の申請も行っていました。

介護ベッドのレンタルをお願いするためだけの申請だったのですが、この時からケアマネージャーが担当についておりました。

当時はまだ介護保険制度が始まってから数年といった頃で

(制度が始まったのは平成12年ですのでだいたい4~5年目ぐらいだったでしょうか)

私自身、この時分はケアマネージャーという聞きなれない職業がどういうものなのか今一つ理解していなかったのです。

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おそらく行政側も支える側も利用側も全てにおいて試行錯誤の頃。

今ほど利用者の数も多くはなく、やや緊迫感に欠けていたのかも知れません。

月に1回、ケアマネージャーの訪問があるのですが、玄関先で書類にハンコをもらうと一言二言しゃべって帰って行く...。

そんな彼を私は陰で『ハンコおじさん』と呼んでいました。

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義父の初認定は『要介護2』。

ところがその後うつが改善され、動けるようになると次第に介護度は下がっていきました。

(だんだん基準が厳しくなったため下がった、ということもあるかもしれません。)

そしてとうとう『要支援』に移行。ベッドレンタルは実費負担ということになってしまいました。

詳しい説明も特になく、ハンコおじさんとはそこで「さようなら」。

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義母も、認知症の症状が顕著になった頃、診断を下してくれた心療内科の先生に勧められるまま介護認定の手続きをし、要介護2の判定をもらっていました。

しかしデイサービス利用を思い立つまで介護サービスは何も受けないまま。

ケアマネージャーも特に決まっていませんでした。

結局どこに聞いていいのか分からなかったので、ハンコおじさんの事業所に電話をしたのですが(当時、市内に事業所の数は今ほど多くありませんでした。)

すぐに訪問してくれたのはハンコおじさんではなく別の人でした。

それが、その後6年間にわたってお世話になるケアマネージャー『おーさん』との出会いだったのです。

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後になってだんだん分かってくるのですが

ケアマネージャーの一番大きな役割は各介護サービスと利用者との橋渡しやその調整ということ。

(いえ、その他にもいろいろお仕事はありますけど。)

利用者やその家族がどういったサービスを必要としているか、介護度や周りの環境などを考慮しつつ提案していく。

かなり重要なポジションだったわけです。

おーさんはそれほどグイグイ引っ張っていくタイプではなく、どちらかと言うと話しやすいフンワカした雰囲気の人でした。

それがかえって我が家の介護には合っていたようです。

ケアマネージャーは介護期間が長くなればそれだけお付き合いも長くなります。

もし「このケアマネージャーとは相性が良くないな...」と思うならチェンジすることも可能だそうですが、これまで、ケアマネージャー自身の異動以外で交代してもらったことがなかった我が家はケアマネージャー運が良かったのかも知れません。

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介護の『か』の字も知らなかった私が何とかこれまでやってこられたのも

おーさんはじめ、担当してくれたケアマネージャーのお蔭だと今でも感謝しています。

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山田あしゅら

指定難病及びうつ病の義父(太郎)と認知症の義母(はな子)の介護の日常を アメーバブログ「13番さんのあな―介護家庭の日常」にて綴り始めて10年近く。 山田家介護のキーパーソンでもある50代主婦。

2017年現在、現在義父は88歳・要介護3。入院をきっかけに2017年7月、老健へ入所。 義母は92歳・要介護4。週5日のデイサービスなどでしのぎながら在宅にて介護をしている。 同居家族は夫(としお・60代・会社員)長男(一郎・30代・会社員)。 このほか結婚して独立した次男(二郎・20代・鍼灸接骨院経営)とそのお嫁さん(さくら・看護師)孫(きんとき・2歳)一人暮らしの三男(三郎・20代・会社員)と結構賑やか。 これらの日常をもとに著書『毒舌嫁の在宅介護は今日も事件です!』を2017年7月に出版した。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

山田あしゅらさんのブログ:「13番さんのあな―介護家庭の日常」

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