こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を、嫁の目線で綴り始めてもうすぐ10年になろうとしています。
前回の記事:「オムツなんてとんでもない!」義母の認知症を認められない義父だけど...
認知症が進行していた義母のデイサービス利用を再三勧めるにもかかわらず、なかなかそれに同意しない義父。
そんな義父が風邪をこじらせ、近くの病院に連れて行ったところ肺炎との診断がおり、即刻救急病院に入院する事態になりました。
症状は思いのほか重く、治療は最低でも2~3週間ほどかかるとのこと。
その時義父は78歳。いつ何が起きるかわからない年齢でもありました。
担当医から説明を聞くとともに私達息子夫婦は『万が一のことがあっても文句は言わない』という内容の念書と延命措置を施すかどうかの確認書を書くことになったのです。
それからしばらくは病院通いが続きました。
入院した救急病院は家から車で20分ほどのところにあります。
行って帰ってくるのに最低でも1時間はかかってしまいますので、認知症の義母を家に置いて通うわけにはいきません。
車の運転が出来て本当に良かったと、この時つくづく思いましたが
何をしに来ているかも分からない義母を同伴させての病院通いは容易ではありませんでした。
そこで、義父がお世話になっている(義父は当時ベッド貸与のみ介護サービスを利用していました。)事業所に電話して、義母のデイサービス利用をお願いしたのです。
すぐにケアマネージャーが訪問してくれ、事業所併設のデイサービス【かめさん(仮)】に
1日体験利用の運びとなりました。
元々職業柄(義母は50年近く看護師をしていました)人との交わりが好きな義母です。
体験利用の感触は良好で、そのまま週2回のデイサービスを開始することとなりました。
結果的に義父の入院と義母のデイサービス開始が同時進行となってしまったわけです。
現在の医療技術のおかげか
はたまた当人の強運のおかげか
入院当初は危うい状態だった義父はメキメキと回復。だんだん退院の二文字が見えてきました。
こうなると義母のデイサービス開始を義父に黙っているわけにはいきません。
おそらく知ったとたんに大激高するだろうな...と恐る恐るベッドの義父に報告したのですが
拍子抜けするくらいあっさりした返事が返ってきたのです。
肺炎による気力の低下もあったのでしょうが
認知症の進行により、だんだん受け答えもちぐはぐになっていく義母の扱いにそろそろ限界を感じていたのは義父自身だったのかも知れません。
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