<この体験記を書いた人>
ペンネーム:米粉
性別:女
年齢:38
プロフィール:虫が嫌いです。でも子どもは虫好きに育ってほしいと思っています。
義父母とは車で15分ほどの距離に住んでいます。
義父が定年退職してからは、趣味で広いお庭を使って家庭菜園をしています。
「健康は食べ物から」ということで、無農薬や有機肥料を心がけているようです。
だからでしょう、お野菜の多くに虫がついています。
特に辛いのが冬や春の葉物野菜です。
ホウレンソウや白菜、キャベツには必ず虫がいます。
小さなハネのついた虫から、動かなければ土かと見間違うような細かな虫、様々な幼虫などたくさんです。
また虫だけでなくフンがついていることもしばしばです。
虫食い穴は当然のように空いており、葉脈だけ残った葉がついた野菜もあります。
小さなころから食材や食事は大切にと育てられてきました。
食事を残すことは嫌いですし、スーパーで買ってきたものは使い切ります。
子どもにも「ご飯は大切に食べようね」と教育していきたいと思っています。
だからこそ、義父母からいただいた野菜も、全て使い切らなければと思っています。
そう思っているのですが...私は大の虫嫌いです。
蚊をつぶすのも嫌なくらい、虫に触れたくありません。
だから......本当は義父母からいただくお野菜には触りたくもないんです。
しかし「もらってしまった以上は食べなければ」と思い、シンクでひたすら洗っています。
酷いときは一時間ぐらい洗っているかもしれません。
冬は水も冷たいので手がかじかみ、洗っても洗っても綺麗にならないため、涙が出てきたこともあります。
また、一生懸命洗ってようやく綺麗になったと思って鍋を作ったら、細かな虫が浮いてきて、イライラのあまり家の中で叫んだこともあります。
私の精神も異常な状態になってしまうんです。
子どもが産まれてからは義父母から「健康に気をつけないとね」と言われて、野菜が届けられる頻度が増えました。
確かに無農薬や有機野菜は身体によいのでしょう。
しかし私は届くたびにストレスフルの状態です。
もし身体に多少害があったとしても、スーパーに売っている綺麗な野菜を、必要ななだけ買って食べたいと思ってしまいます。
頼みの綱である夫に相談してみても「虫が嫌な理由が分からないし、食べたくないなら捨てればいい」と簡単に言われてしまいまいました。
いただいたお野菜を食べていれば、節約に繋がり、義父母は喜び、健康にもよく、子どもの食育にもなり、良いこと尽くしだと思います。
しかし、私はどうしても無理です。
義父母から「野菜を届けに行くわね」というラインが届くたびに吐き気がしてきている自分がいます。
居留守をつかっても、ドアノブに掛けられてしまうので逃げ道がなく辛いです。
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