<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みかこ
性別:女
年齢:40
プロフィール:フォト俳句にハマっている、中学生と高校生の子どもがいる専業主婦です。
公民館の俳句サークルで、3年前から楽しく活動しています。
私のお気に入りはフォト俳句で、日常のふとした瞬間を写真で撮影し、そこに俳句をつけるのがとても楽しいです。
サークルでは俳句集を作り、公民館の文化祭で配布することになっています。
その俳句集は年代別。
40代の俳句集は私が、50代は早苗さん(仮名)が担当することになりました。
早苗さんは、1年前に加入された方です。
御主人は単身赴任、お子様たちは社会人となり巣立っていらっしゃるそうで、サークル活動を大変熱心にされています。
カメラもこのサークルのために一眼レフを購入されたそうです。
都心の有名企業の受付をされていたそうで、持ち前の美貌と人懐っこさで、すぐにサークルの人気者となりました。
しかし、今回一緒に作業することになり、彼女の性格の大変さに翻弄されることになったのです。
「お手伝いありますか?」と声をかけたところ、「大丈夫よ、私、こういうの得意だから」と笑顔でおっしゃりました。
「何かあれば、遠慮なくおっしゃってくださいね」とお伝えして、その日は帰宅しました。
夕食作りのため、いつも18時には帰宅するようにしているからです。
ところが、次の日のことです。
「早苗さん一人に作業させて、帰ったそうね。遅くまで一人で作業して大変だったんだって。同じ担当なんだから、押し付けないで手伝ってあげてね」
50代の方からやんわり注意を受けました。
なんでも早苗さんが、私が帰ったことで、遅くまで一人で作業することになったと、愚痴をこぼしたそうなのです。
彼女はプライドがお高く、自分からお願いすることが大嫌いなようです。
つまり、私が彼女にかけるべき言葉は「おひとりだと大変だから、お手伝いさせてください」だったようです。
真に受けてさっさと帰宅した私は、すっかり悪者に!
また、別の日に早苗さんと遅くまで作業したときのことです。
晩ご飯を一緒に食べようというときに、お店選びでひと悶着ありました。
なんと早苗さんは、高級なものしか口に合わないそうなのです!
もちろんファミレスは却下。
絶対3000円は超えるであろうお店に入ろうとするので、金額的に無理だと断るとすごく不機嫌になりました。
「もういいわ、私一人で入るからっ」と、ぷんぷんしながら、お店に入っていかれました。
後から聞いたところによると、結局ディナータイムは予約が必要だったらしく、早苗さんも入れなかったそうですが......。
そして極めつけがもう一つ。
作品のデータをプリントアウトしコピーする段階になって、また50代の方から注意を受けました。
「昨日早苗さん、ほぼ徹夜だったらしいよ。40代の方たちの体裁(レイアウト)が全然ダメだったみたいじゃない。一人で全部やり直したんだって!」
私は不思議に思いました。
40代の方たちのデータをグループLINEに添付してもらって回収したのですが、みんな体裁はマニュアル通りで合っていたからです。
早苗さんに確認したところ、なんとパソコンの標準レイアウト(マニュアルとは異なるものです)が基本だと思っていて、50代の方たちは全員早苗さんに確認したため、その体裁にしてしまったようなのです。
私たちのほうが、正しい体裁だったのに!
すでに枚数分コピーしてしまっているので、もうやり直しはできません。
結局、それを製本して配布することになりました。
60代の先輩から体裁が違うと注意されると、私が教えなかったので知らなかったと答えたそうです。
彼女が持っていたマニュアルにすべて書いてあるのに!
結局、早苗さんが仲の良い方からの私の評価は「早苗さんに全部やらせたあげく、大事なことは教えない酷い人」ということに...。
サークルの居心地がすっかり悪くなってしまい、大変困っています。
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