<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まろん
性別:女
年齢:50
プロフィール:夫は単身赴任、私は男の子2人(小・中学生)の3人暮らしをしています。
私の夫は単身赴任5年目です。
単身赴任が決まった当初は、夫が1人で生活し、私が子ども2人の面倒をみることを楽観的に考えていました。むしろ、夫の世話や煩わしさから解放され、自分や子どものペースで生活出来ることに期待さえ抱いていました。
ただ、単身赴任が始まる際、住居探しや引っ越しでバタバタして、マンションの合鍵を作ってもらうことをすっかり忘れてしまった私。少し落ち着いたころに、合鍵を作ってほしいというと夫は「そうだね。作らないとね。ただここのマンションの合鍵は特殊だから、作るのに時間とお金がとてもかかる」とのこと。しかしそのままずるずると合鍵は作られず、うやむやになってしまいました。
そんな、単身赴任生活が1年もすぎると不安なことが多々出てきました。
まず、夫との会話であやしいと思うことがチラホラと出てきたのです。休日の予定を聞くと「今、仕事が忙しいから明日は仕事しないといけない」、そして決まって木曜日になると「部長に誘われたから飲んでから帰る」という夫。いつもそうなので正直「本当に仕事? 本当に部長?」と疑心暗鬼です。でも遠くに住んでいるので、確かめようがありません。夫の行動を全く把握できず、私はモヤモヤ、ヤキモキするようになりました。さらにうちの夫は、結婚当初からも些細な嘘は日常茶飯事だったタイプ。仕事と平気で嘘をつき、飲みに行ったり遊びに行ったり......といろいろありました。当然、浮気疑惑もありました。確信には至りませんでしたが、私の中ではずっと疑惑が解消出来ずにいるのです。なので、今回も余計に嘘をついているのではと感じてしまったのです。
更に、単身赴任期間が続く中、多感な時期の子ども達が私に反抗するようになっていたのです。家庭内暴力とまではいかないですが、暴言や物にあたることもあり、女1人で子育て5年ともなると精神的にも余裕がなくなる日も増えてきました。優柔不断な夫に相談しても、ありきたりなことしか言わず私のストレスはMax。だんだん夫との会話もギスギスしてきて、会話すらしない日や、少しの期間連絡しないことも出てきました。しかも夫はその連絡をとってない期間に、同僚と遊んだり飲みに行っていたことがクレジットカードの明細書から判明。これには私の怒りが限界を超えてしまいました。今まで我慢していた夫への不満や子ども達との生活の不安、そして全く作ってくれない単身赴任先の合鍵のことなど、今まで我慢していた不満をすべて吐き出したのです。
そのときの私は1人で家を飛び出してもいいぐらいの気持ちだったので、夫に「もう限界だから、子ども達を引き取って離婚してほしい」と話しました。今まで「離婚」というワードは言ったことがなかったので、夫はとても驚いた様子でした。きっと今までは「いつもの愚痴だろう」と思っていたようですが、今回ばかりはそうではないということを理解したようでした。
夫は何としてでも「離婚」だけは回避したい様子で、そのときばかりは真剣に話し合いました。子どもへの関わりも、もっと多く持ってもらうように約束してもらいました。そしてマンションの合鍵も話し合いの翌日作りに行ってくれました。単身赴任5年目にしてようやく手元に合鍵がやってきて、少し夫へのモヤモヤが解消されました。
今回真剣に話し合うことで、お互いが持っていた不満やストレスなどもわかりあうことができました。これからも少しずつモヤモヤを解消できるように話し合いを続けつつ、今後も夫の単身赴任生活を見守りたいと思います。
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