<この体験記を書いた人>
ペンネーム:サバンナ
性別:女
年齢:50
プロフィール:夫、子供がいて、契約社員で働いている主婦。
占いや神秘的なことが大好きな同僚がいます。
その日のラッキーカラーやラッキーアイテムを常に意識した洋服を着る、持ち物を持つ、ラッキーフードを食べるぐらいの女の人は大勢いますが、彼女は占いに頼り過ぎ、行動が度を超えています。
彼女は54歳のバツイチなのですが、中身はまるで少女のようです。
沢山の占いアプリやサイトを常にチェックしていて、占いで「今日は笑顔が幸運を呼ぶ」と書いてあれば、一日中ハイテンション。
逆に占いに「今日はクールな雰囲気が幸運を呼ぶ」と書いてあれば、1日中クールな女性を演じています。
そのくらいは、周囲も多少うんざりしながら適当に合わせていましたが、困ってしまうのは風水にもはまっていて、何か困ったことが起きると、部屋の方角が今の自分には合わないと決めつけて、急に引っ越しを思い立つようなのです。
思い立つとすぐに行動を起こさないと気が済まず、急に数日間休むため、人数ぎりぎりな職場はシフトの組み直しで大変です。
休みの件は上司が注意をしたのですが、逆ギレ気味に色々な言い訳と、自分に都合の良い事ばかりをまくしたて大騒ぎになり、それからは上司も面倒くさいので、見て見ぬふりの状態です。
他にも困っているのは、彼女が信じている中で特別影響を受けている「オーラの色」。
生年月日などの簡単な情報でオーラの色がわかるらしく、社内の人達に生年月日を聞き、「自分が関わると得するオーラの色を持つ人」「関わると損するオーラの色を持つ人」とを分けるようで、態度が変わるのです。
自分と相性が良い色の人達には、とても親切なのですが、相性が悪い色の人達にはこれみよがしに冷たくなります。
その上、相性が悪いのが若い子だと意地悪までするので、新しく入ってきた子などは辞めてしまうこともありました。
周囲がそれとなく注意すると、お決まりの逆ギレが始まり、手がつけられません。
そして一番迷惑を被っているのは、仕事上に占いを持ち込むこと。
仕事を頼むと「今日はこの業務では私の力が発揮できないと思います。違う業務にしてもらえませんか?」と言ってくると上司も困惑しています。
先日は彼女の発注ミスで、社内だけでなく取引先にも大変な迷惑をかけてしまいました。
この時も彼女は「この業務はこの日の占いによるとミスをするかも、と伝えていた。なのに課長に受け入れてもらえなかったから」と。
さすがにこの言い訳はありえないと、周囲の人達も徐々に彼女と関わらないようにし始め、現在彼女は孤立し始めていますが、当の本人は相変わらず占いに忠実に従っているようです。
そのうち、この職場は運気が下がると言い出すのでしょうか......。
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