<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちもちも
性別:女
年齢:52
プロフィール:子育てはほぼ修了。勝手気ままに暮らしたい、海外旅行大好き主婦です。
70代半ばの義母は元々あまり料理が得意でなかったのですが、義父が亡くなってからは余計に料理をしなくなったようです。
ただ、年に2回くらい家族で泊まる機会があるので、その時は腕を奮おうとしてくれ、到着するとすでに大量の巻き寿司が用意されていたりします。
巻き寿司は義母の数少ない得意料理のひとつなのです。
食べてみると美味しくないわけではないのですが、どうも風味がおかしいな、という気がします。
家族も微妙な表情を浮かべています。
何気なくキッチンに置かれている焼き海苔を手に取って見ると、賞味期限が1年以上前に切れていました。
なるほど、道理で......。
夫にささやくと、空気の読めない夫は即「海苔、賞味期限切れてるってよ」とそのまま義母に伝えてしまいました。
気まずい思いのわたしを後目に、義母は「開封してなかったし、ずっと冷蔵庫に入れてたから大丈夫よ」と涼しい顔。
しかも食べきれなかった大量の巻き寿司を持って帰れと強要されるので、困りものです。
ある時は、茶碗蒸しが傷んでいたことも。
義母が珍しく作って茶碗蒸しを作ってくれたのですが、ひと口で「あ、ダメだ」とわかる味でした。
でも、どうして蒸したての茶碗蒸しが痛むのだろうとキッチンに入ってみると、冬とはいえ火の気があり温かい調理台に、茶碗蒸し用に調味された卵液。
傷んでいたのは、その卵液だったのです。
いったいいつから置いてあったのでしょうか...。
子どもには目配せして食べないように伝えます。
夫が食べて義母に「これ、味がおかしくないか?」と言うのですが、「そうかな、しっかり蒸して火を通しているから大丈夫よ」とまたもや涼しい顔で答えるのです。
一事が万事この調子なので戸惑ってしまいます。
連泊する時など、さすがに義母にだけ料理を任せてはいられないと食材を買いに行き、わたしが調理することもあるのですが、調味料がいちいち賞味期限切れで驚かされます。
チューブのわさびやからしなどはもちろんのこと、醤油やマヨネーズまで切れているのです。
これを見ると、次に来る時は調味料も全部持って来るか、買うしかないなと思います。
まだそんなに年だとも思えないし、仕事もずっと続けているので、しっかりした義母だとは思うのです。
ただ、料理に関してはとても信用出来ません。
家に行った時は夫をたきつけて冷蔵庫やパントリーのチェックをしてもらい、賞味期限の切れた食材は処分するよう言ってもらうようになりました。
わたしとしては、料理をしてくれなくてもいいのにと思うくらいですが、さすがにそれを夫に言うのははばかられるます。
1日も早く夫自らがそう考えて、義母に言ってくれる日が来ることを心から願っているのでした。
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