あなたヤンキー高校生?「タバコが吸いたかった」とタクシーで病院を抜け出した80代の「暴れん坊義父」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:セロリ
性別:女
年齢:52
プロフィール:生前はトラブルメーカーだった義父。懐かしさと苦笑いを交えつつ、この記事を書いています。

あなたヤンキー高校生?「タバコが吸いたかった」とタクシーで病院を抜け出した80代の「暴れん坊義父」 pixta_49833239_S.jpg

今回は「自由にタバコを吸いたい」という、たったそれだけの理由で病院から逃げ出した義父のお話を紹介します。

暴れん坊だった義父が足を骨折したのが80代前半。

自転車で転倒したことが原因でした。

骨折の状態がひどかったことから手術を伴う治療が必要となり、入院生活を送ることになりました。

しかし、義父はとにもかくにも自由奔放な性格。

なので、入院生活のルールすらきっと守れません。

となると、本来なら誰かが付きそうべきなのですが、現実にはなかなか難しい。

仕事やら家庭のことやら、いろいろありますから。

そこで、看護師さんに正直なところを話してみたら「ここは完全看護の病院ですので大丈夫ですよ~」と言っていただきました。

それでも一抹の不安が頭をよぎり、「何かあったら厳しく注意してください」とお願いして病院を後にすることに。

「このまま無事に時がすぎますように......」なんて願いはむなしく、その日のうちにキッチリ病院から呼び出しを受けました。

なんでも義父は、病室やトイレでこっそりタバコを吸っていたんです。

それを注意すると「院内完全禁煙」と書かれた看板の前で堂々とタバコを吸い始めたのだそう。

しかも看護師さんの目の前で。

これ、間違いなく義父の開き直りであり挑発なのです。

やってることがまるで"ヤンキー高校生"みたいでホントに恥ずかしいです。

またある時には、「目的のお菓子や雑誌がない」という理由で病院を抜け出してコンビニに向かいました。

病院にだって売店はあるのですが、義父の頭には「そこにあるものでガマンする」という概念がないのです。

それだけならまだ良いのですが、時間もタイミングも全く気にしないため、医師の回診をすっぽかす、夜中に抜け出すなんてことだって平気でやってしまうのです。

挙げ句、出先のコンビニで身動きが取れなくなったらしく、居合わせた方に病院まで送り届けてもらったこともありました。

他にも、採血は痛いからやらない、ご飯は味がないから食べない、検査の時間は無視して院外へ出かけるなどなど、義父の身勝手な行動は数えきれませんません。

家族が何度注意しても改まることはなく、当然のことながら看護師さんたちの怒りも限界。

ついには「このままでは強制退院しかありません。そうなる前に何とかしてください!」と家族に連絡が入りました。

これまでも何度となく「病院に迷惑かけるのをやめてください」と義母が頼んでいましたがどこ吹く風。

あるいは、子どもや孫がたしなめるように話していると、その目の前でタバコに火をつけ、見せつけるように吸いながら「はいはい」と軽口をたたく始末です。

こうなると、強制執行しかありません。

たばこ・ライター・お金を取り上げることで外出や喫煙を阻止することにしました。

ようやくこれで大丈夫......かと思いきや、なんとこれさえ失敗。

義父は夜中に病院を抜け出し、タクシーを呼びつけ帰宅してしまったのです。

すぐに実家に駆けつけ義父を問い詰めると、「タバコが吸いたかったから帰ってきた」と信じられない一言が。

勝ち誇った顔でタバコをくゆらす義父を尻目に、どうすることも出来ず困っていると、義父の様子に変化が。

どうやら、痛み止めの効果が薄れてきたようで、骨折の痛みに顔をゆがめ始めたのです。

その内、脂汗を流し始めるほど状態は悪化。

痛みには勝てず、「病院に戻る」と言い出しました。

その後も、義父の入院生活は小さなトラブルの連続。

しかし、「痛みだけはどうにもならない」と観念したのか、強制退院にいたるほどの大きなトラブルを起こすことはありませんでした。

......できれば初めからそうしてほしかったです。

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