<この体験記を書いた人>
ペンネーム:プラム
性別:女
年齢:52
プロフィール:結婚25年目。パート勤務。子ども有り。
結婚して25年、子供が2人います。
主人は54歳、わりと大手の会社で管理部門を担当しています。
家庭的で、お酒やギャンブルにも無縁。
端から見たら、とても良い旦那さんなのですが、定期的に会社が嫌になり、転職をしたいと騒ぎ出す「困った一面」があります。
最初は、上の子が4カ月の時でした。
たまたまテレビで「移動たこ焼き屋」で成功した人のドキュメントを見て感化され、自分も「移動たこ焼き屋」を始めたいと言い出しました。
最初は冗談かと思っていましたが、知らないうちに独立に向けてのセミナーに参加したり、フランチャイズの説明会に行って、毎晩夢のような計画を熱く語るようになりました。
その時は、私も子供が小さいし専業主婦だったこともあり、開業資金として貯金を使い失敗した時のリスクを考えてほしい、と必死で説得し続けました。
元々熱しやすく冷めやすいせっかちな性格で、長期的に物事を考えるのが苦手な人。
自分のしたいことが思うように進まなくなって、熱が冷めたようでした。
でもそれでは終わりません。
次は下の子が生まれて間もなくでした。
高校の同窓会で、友人からゴミ収集の仕事は残業もなく、準公務員だから楽だという話を聞き、転職をしたいと言い出しました。
内心「また、始まった」と呆れてしまいましたが、就業時間はきっちりしているかもしれないけれど、決して楽な仕事ではないから、年齢が上がると肉体労働は大変だと根気よく説得し、この時もしばらくすると何も言わなくなりました。
その数年後、会社で人事異動があり、会社の不満を毎晩口にするようになってきたので、そろそろ「転職騒ぎ」が始まるかなと思っていたところ、突然ハローワークからFAXが届きました。
見てみると家の近くの会社への紹介状。面接日も決まっています。
私はもう、呆れて怒る気も説得する気も失せてしまいました。
自分の好きなようにするのは構わないけれど、今の生活レベルが下がるようなら離婚を考えることを告げて、放っておきました。
この時は面接先の会社の人に「我が社は大歓迎だけれど、今の会社を辞めるのはもったいない」と言われ、目が覚めたようでした。
その後は、子供たちの成長と共に子供にかかる費用が増えていき、私もフルタイムで働き、何とか2人の子供たちの希望する進路に進ませてあげることができました。
来年、2人の子供たちは社会人になります。
これからは、自分たちも楽しみながら老後に困らない程度に働けばいいよねと私が言うと、数日後には「もう早期退職をしてシルバー人材として働く」と騒ぎ出す始末です。
定年を迎えるまでは気が抜けません。
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