<この体験記を書いた人>
ペンネーム:オーガスタ
性別:女
年齢:52
プロィール:体調不良で時々辛い状況に置かれます。そんな私を助けてくれるのはいつも最愛の夫。この人がいてくれてよかった。
元々体が丈夫ではない私は、普通の風邪でも寝込んだり、子どもしかかからないはずの病気にかかってしまったり。でもそれが私の体なので、クヨクヨ思い悩んでも仕方ありません。
ですので、できることをできるだけこなしつつ生活をしています。
そんなある日、体調不良が原因で、親族の手伝いや大切な集まり、仕事の欠席などが続くことになりました。
それに対して周囲から「ズル休みでしょ」「あの人は初期不良だから仕方ない」あるいは「欠陥品の家族は大変だよね」なんて辛辣な言葉をかけられました。
迷惑をかけているのはわかっているので、とても申し訳ない気持ちになりつつも、同時に辛い気持ちになりました。
きっと元気な時ならやり過ごせるのだと思うのですが、体調不良のさなかに聞かされるとさすがに落ち込みます。そうなると、心がどんどん悪い方向に向かい、ついには疑心暗鬼の状態に。
私の気持ちの矛先は家族に向かい「迷惑なのかも」という不安にさいなまれたり、「夫はホントは私との結婚を不運だと思っているかも」なんて思いに押しつぶされそうになりました。
そんな私の様子に気づいた夫が「どうしたの?」と声をかけてくれました。それまでの辛さもあり、私は思いの丈を夫にぶつけました。
話し終わった私に夫はこう言いました。
「人にはそれぞれ歩幅がある。1mmでも前に進めればそれでOKじゃないかな。あれこれいう人なんて付き合う必要もない。オレと一緒にちょっとずつで良いから前に進もう」
そしてそう言い終えると、私の手をぎゅっと握ってくれたんです。
夫のこの言葉に救われつつ、ふと過去を回想する私。実は夫は、いつもこんな風に私を救ってくれていたのです。
あれは数年前のこと。
実家の父に無理難題を押し付けられ困り果てていた時、夫は父に対して「あなたの娘は私の妻でもある。その上でとるべき行動を決めてください」と、父に宣戦布告してくれました。
これで父の私に対する暴君ぶりはなりをひそめることになりました。
あるいは、親友との関係が壊れた時には「俺が親友になる。オレで良ければ、だけど...」と笑わせてくれたり。
普段は飄々としていて何を考えているのかわからないところのある人なのですが、ピンチの時、悲しい時、心が痛い時など、気持ちをすくってくれるのはやっぱりこの人なのです。
そんな最愛の我が夫に、もしいつか、抱えきれない不安や苦痛がもたらされることがあるとしたら、夫を救える自分でありたいと思っています。
でも、ホントはそんな日が来ないことを切に願う私なのです。
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