<この体験記を書いた人>
ペンネーム:kaori &.
性別:女
年齢:55
プロフィール:猫とインコと息子とともに、音楽を愛して暮らす幸せモノ。
半年ほど前、椅子から立ち上がるときに「よいしょ、あ〜、痛たた」と顔をしかめている自分に気づきました。
55歳という年齢からして「いよいよ足腰が弱ってきたな、運動不足だし。これはいかん!」と一念発起し、買い物には電車や車でなくウォーキングがてら歩いていくことにしました。
この頃、痛みを感じていたのは両足の付け根、いわゆる股関節と呼ばれる部分。圧迫されたような痛みでしたが、歩いている間はさほど痛みを感じず、道端の雑草や、よそのお宅のお庭の花を眺めたりしながら、快適なウォーキングを楽しんでいました。
しかし、なにぶん凝り性の私。
気づくと1時間以上歩き続けて、買い物をしてまた同じ行程を歩いて帰ることもしばしば。そして、運動すれば当然お腹が減ります。
帰るとスーパーで買った菓子パンやデザートを美味しくいただくのが日課に。このウォーキング〜デザートが楽しい習慣になり、いい趣味ができたと喜んでいました。
ところが、歩き始めて1カ月が過ぎたころ、歩き始めて30分位すると左の足の指の付け根がズキズキと痛むようになったのです。また、以前からの股関節の痛みも日増しに強くなり、夜中に痛みで目が覚めることも。
さすがに歩く時間を減らし、パンプスを履くのはやめて専ら底の厚いスニーカーを愛用するようにしました。こうなると、服装もそれに合うものにしなければならないので、ちょっとがっかり。
この頃からは車の座席から立ち上がるときも「痛たた~」。
階段ではなくエレベーターを利用するまでになり、「これはきっと、何か悪い病気に違いない」、「骨に異常があるのかも」、「将来歩けなくなったらどうしよう?」と、次から次に大げさなまでの不安が湧いてきた私。周囲の友人知人に相談して回り、ついに意を決して何十年も行ったことのない整形外科で診てもらうことにしました。
おそるおそる入った診察室には、にこやかで丸いお顔の優しそうな先生。私の訴えを「うんうん、なるほど」と真剣な面持ちで聞いて下さいました。「痛いのはここですか?」と押さえられた場所は、左の足の裏の人差し指の付け根と、両足の付け根の外側の部分。ズキズキする痛みです。
「レントゲンを撮りましょうね」と案内され、順番待ちをしている間は「手術になったらどうしよう? 一生治らなかったら......?」と悪い想像ばかりして憂鬱な気分になっていました。
まな板の上の鯉状態で撮影が終わり、程なく先生の診察に呼ばれました。
心配で縮こまる私に、先生は朗らかに「骨には異常はありません。痛みの原因は、偏平足ですね」と告げました。
「偏平足の人は、足の裏全体が地面に着くので、歩きすぎると疲れやすいんです。足の裏を庇うために股関節に無理がいったんですね」とのこと。ですので、痛みがなくなるまでウォーキングは控え、それでも痛ければサポーターをしてみてくださいと言われました。
私は、ほっとするやら、騒ぎすぎて体裁が悪いやら。悪い病気でなくて良かったけれど、やはり何事も過ぎたるは及ばざるが如し。運動するなら、まず少しづつ体を慣らしながらやるべき、と実感しました。
現在も痛みは残っているため、靴を変えたり歩く姿勢に気をつけたりしています。あとは少しでも足裏にかかる負担を減らすべく、菓子パンやデザートを減らしてお腹回りをすっきりさせる努力中です。
関連記事:加齢と更年期太りで膝に激痛が...でも51歳、本気で始めたダイエットの結果にニンマリ
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。