<この体験記を書いた人>
ペンネーム:どんぐり
性別:女
年齢:50
プロフィール:子供2人と痛風の持病がある52歳の夫との4人暮らしです。
ある夜、横で寝ていた夫が「痛い‼ 痛い‼ 痛いーーーー‼」と大声で叫び出しました。
現在52歳の夫は、10年前に痛風になりました。
症状は足の小指に針を何本も刺されているような激痛。経験したことがないような耐えられない痛みらしく、それはそれはとても痛がっていました。
痛風で通院していたときは、病院から処方していただいたお薬を飲みながら、先生から食生活や生活習慣の見直し等を指導していただきました。
今までろくに運動もせず、好きなものを好きなだけ食べていた夫でしたが、通院していたときは、食事内容の見直しに真剣に取り組み、感心するほどでした。
普段から水分をあまりとらない人でしたが、水分も沢山飲まないといけないので、毎日2リットルの水分を積極的に飲んでいました。大変だったと思います。
私も夫から痛風によくない食べ物を教えてもらったり、自分でも痛風について調べてみたりと、少しでも良くなるように気をつけてきました。食事はさることながら、「水分とった?」と顔を見ると声かけをしたりして、時には疎ましがられることもあるぐらい自分なりに協力しました。
がんばる夫の様子をみながら、よほど痛風の痛みに懲りているのだな......と可哀そうに思う反面、こういうことがないと食生活や生活習慣の見直しは容易ではないと思っていたので、良い機会だと私自身は思っていました。
ですが、徐々に痛風の症状が和らいできた時期から、夫は自分の思うように食べたり飲んだりしだして、最終的には運動も全くしなくなってしまったのです。
私は、以前と同じように、毎食の献立や少しでも痛風が良くなるようと、夫の為に努力していたのですが、外食に行ったときに愕然としました。
注文する際、食べるのを控えめにしていた食材が盛り込まれた料理を注文していたのです。私が「それは痛風によくないよ......」と言うと、あきらかに機嫌が悪くなり、強い口調で夫はこう言いました。
「病院からもらっている薬があるから大丈夫。そんなことをいちいち気にしていたらおいしく食べられない!」
開き直ったかのようでした。
また、以前はお弁当を持参していたのですが、お弁当もいらないと数カ月前に言われました。きっとお昼ごはんも気を遣うことなく、好きなものを食べているに違いない......と確信しています。
痛風の数値を聞いても、「お薬を処方してもらったから」としか答えてくれなくて、最近では痛風の話や食生活の話をすると、一瞬で嫌な空気になるほどです。
あんなに一緒に症状が少しでも良くなるようにと頑張ってきたのに、今の夫は薬に頼りっぱなしで、毎日料理や生活態度も全く気にしていません。
そんな様子を見ていると「また、痛風の痛みが出てくれたらいいのに......」と思ってモヤモヤしてしまいます。
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