<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ブーゲンビリア
性別:女
年齢:40代
プロフィール:夫と仲良し専業主婦です。
子どもの頃、母は月末になるとお財布とにらめっこし、父が持ち帰る給与を心待ちにしていました。そんな両親があるとき大喧嘩をしました。原因は、私の成人式の振袖代が足りないということでした。
母「お金が足りない」
父「20年前からわかっていたことだろうが!」
私は合理的で現実的な性格だったので、成人式の振袖はいらないから教習所代などにあててほしいと頼みました。が、親も娘の振袖姿は見たいものなのか、レンタルを提案。しかし、年子の妹がいたこともあって、結局購入することになったのですが......。
普段父は頑固で理不尽なことを言うことが多く、苦手な存在でしたが、このときばかりは父が正しいと笑ってしまったことを覚えています。子どもが生まれた時点で、必ず20年後には成人式を迎えます。女の子に振袖を着せたいと思うならコツコツ貯金をしたらよかったのにと思ったのです。
そして、私も働くようになり、給与をいただくようになったある月末、母が「ちょっとお金貸して」と言ってきました。また足りないの?とあきれながらも2万円を貸しました。車検や自動車税、任意保険料の支払いのたびにお金がないと困っていた母。これが私が家を出るまでずっと続きました。
一人暮らしを数年、その後結婚したのですが、私は母を反面教師にし、家計にはとても気をつけて生活しています。
車が2台ある我が家。車検は2年に1度なので、車検代と自動車税2年分、任意保険2年分の総額を計算、それが2台分なので倍にし、24カ月で割って、ひと月いくら貯金すればいいか計算しました。我が家の場合は1万5千円くらいでした。
それがわかったら、専用の銀行口座を作って毎月コツコツ貯金です! さらにこの口座を支払先に指定したクレジットカードを作成。車検や任意保険の支払いはカードで、自動車税はクレジット払いの口座振替の手続きをしました。こうしておけば口座残高を気にせずに支払うことができるので、安心なのです。
現金で支払うとお財布から直接現金が出るため「急な出費」のイメージがあった私。でもクレジット払い、しかも残高の確認などが不要な口座を用意したため、スッキリ! やりくりに悩む必要ナシでした。
この口座は「確定申告の還付金」や「住宅手当」「医療費控除」「臨時収入」などの入金口座としても指定しているので「もらわなかったと仮定した貯金」の口座としても利用しています。このやり方のおかげで、ボーナスをあてにした支払いはほとんどなく、知らないうちに自然に貯金ができています。余剰になった分は、旅行などを楽しんでいます。
決して高給でもなく、贅沢をしているわけではない我が家。ただ、いずれある支出を見据えた生活をしているので、お金のことで支払いに困ったことはありません。
主人の給与の範囲内でやりくり、これが専業主婦の私の仕事です!
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- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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