「比べたがりで上から目線」のご近所さん。彼女に馬鹿にされた息子の「たくましいひと言」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:まなやさん
性別:女
年齢:52
プロフィール:残りの人生は気の合う人とだけ時間を共有したい52歳。

「比べたがりで上から目線」のご近所さん。彼女に馬鹿にされた息子の「たくましいひと言」 20.jpg

近所に住む負けず嫌いの奥さん。何かと比べたがります。

人の噂も大好きで、いつも上から目線。そんな奥さんに捕まったら最後、モヤモヤした数日間を過ごすことになるのです。
それが嫌で、外出の際はその人に会わないことを願い、万が一姿を確認したら同じ方向には行きません。それなのに、バッタリ出会ってしまうことがあるのです。

出くわした時は、呼吸が止まり、まばたきすら忘れたまま次の瞬間すぐ笑顔を作ります。その時の自分の顔を客観的に見たいくらいです。

今までも夫の年収は幾らなのか、食費は幾らなのか、住宅ローンの残金は幾らなのか、洋服はどこで買ってるのか......キリがないくらい聞かれました。

もちろん具体的な金額なんか言ったことはありませんが、返ってくる言葉は棘だらけ。

「よくあんなに大きな車、あんな狭い駐車場に入れられるね」とか、「食費かけてないと、その体型保てないよね」とか、「あのお店で入る服ある?」とか。棘がグサグサ刺さります......。

私だけではありません。他の人からも彼女の事はよく聞きます。でも他の人から「こんなこと言われたんだよね」と愚痴られたとき「私も!」とは言わないようにしています。

面倒臭いのもありますが、彼女から言われたことをもう一度思い出すのが悲しいんです。そして、それを別の人に話すのは...「恥の上塗り」だと思ってしまいます。

他の人はそんな私を見て「彼女に何か嫌なこと言われたことないの?」と不思議がります。

「あるよ~、すぐ忘れちゃうけど」と言うと「私はなんかモヤモヤして忘れられないわぁ」と近所の人はもらします。でも...一番忘れていないのは、腹立たしい気持ちを隠しているのは、私かもしれません。

そんなある日、家の前の道の角を曲がった途端、バッタリ彼女に出会ってしまいました。何の前置きもなく、いつもの話が始まります。炎天下で勘弁してほしいのですが、覚悟する私。

「うちのお兄ちゃん、いい学校入ったでしょう。でもさぁ成績が下のほうで、しょっちゅう呼び出しよ! うちもお宅みたいに偏差値の低い学校入れてトップにいればよかったわぁ」。
想定内です。

私は必死に笑顔を作ります。「アハハ......うちの子偏差値低い学校なのに、成績悪いけどね」と言うと被せるように続きが。
「まぁ、人に『どこの学校なの?』って聞かれるけど、順番まで聞かれないから恥ずかしくはないんだけどさぁ」
そこまで言う? ...想定外でした。私はあの時笑えていたのでしょうか...。真顔になるのも悔しいです。

n自分のことはいいのですが、息子の事をいわれると、どうにもこうにも誰にも言えない悔しくモヤモヤした思いが湧いてきて、私はどうしようもなくなって、この話を息子にしてしまいました。

するとどうでしょう?息子は笑ってこう言ったのです。

「ふふっ......今の世の中、猫も杓子も大学大学って、所詮どこの馬の骨か分からない社長に使われて、ハゲて終わるんだよ。最後に笑うのは誰か見せてやる」。

なんだか、息子をとてもたくましく感じました。残念ですが、息子が年を重ねてから「最後に笑う」のであれば、その勇姿は見れそうにありません。ただ私は息子のこの言葉を信じて生きていこうと決めました。

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