<この体験記を書いた人>
ペンネーム:あやめ
性別:女
年齢:43
プロフィール:夫と高校生の二人の娘と、のんびり暮らしている専業主婦です。
50歳になる夫は、外面がよく、会社では良き上司で部下の方々からも慕われています。また、地域の自治会活動では役員を務めており、地域の行事などで自治会の皆様に頼られている存在です。しかし、我が家でのポジションは「子ども」。しかも末っ子! 高校生の娘たちのほうがよっぽどしっかりしています。
まず、朝出かけるときには声掛けしないと、必ず忘れ物をします。
こちらが忙しくて声をかけ忘れると、送り出してしばらくたってから、チャイムの音。玄関を開けると、バス停から走って帰ってきたらしい息を切らした夫。「スマホ忘れた!ソファの上!」「カギを忘れた!いつものとこ!」
会社での飲み会があり、タクシーで深夜帰宅になるとのことで、先に私たちが就寝していた日のこと。翌朝夫からLINEがたくさん入っていて驚きました。
「カギを忘れた!開けて!」「誰か開けて!」「カギを忘れて入れない!」「誰も出ないから、駅前の漫喫に泊まる!」
自宅のカギを忘れていて、夜中にチャイムをならしても誰も起きてこなかったので、バスも終了していたため駅前まで歩いて戻り、漫画喫茶に泊まったそうです。
先日は、出張に出かけた夫から慌てた様子で電話がかかってきました。
「電車の網棚に、カバン忘れた! これから新幹線!」
財布とスマホは身に着けているとのことで、着替えなどは現地調達することにして、夫にはそのまま出張先へ向かってもらいました。
こちらから数時間おきにJRに連絡をとっていたところ、しばらくして忘れ物が登録されていることが確認でき一安心。JRの方に教えていただいたように、夫が出張先の駅から保管先の駅に電話をして本人確認。宿泊先に着払いで届けていただけるよう手配してもらい、会議までには資料が手元に届いて事なきを得ました。
また夫はよく火傷をします。
ファミレスでは、ステーキなどが盛り付けられている熱い鉄板を、必ずといっていいほど、うっかり触ってしまいます。「お味噌汁、熱いからね」などと声掛けしないと、熱い飲み物をゴクッと飲んでしまいます。一番ひどかったのは、揚げたて串カツ屋さんで、衣から溢れ出た揚げたての油で喉を火傷したことです。しばらくはゼリーなどしか食べられず大変でした。
さらに家族旅行では、毎回発熱などの体調不良になります。
先日は飛行機を降りた直後から、夫の様子がおかしく、なんだか辛そうに。テーマパークに行く予定だったので、夫だけホテルで休むように提案しましたが、大丈夫とのことで予定通り入場した夫。
けれど・・・案の定、熱も出てきて、歩くことすら辛そうに......。結局夫は先にホテルに帰って休むことになり、ちょうどお昼の時間帯で長蛇の列になっている胃腸に優しそうなメニューのあるレストランで昼食をとることになりました。
予定ではテイクアウトの商品を食べつつ、時間を上手に使ってアトラクションをたくさんを楽しむ予定だったのに、レストランに長時間並んだため、楽しみにしていたアトラクションには予定の半分しか乗れませんでした。
このように子どものような夫。ただ一つ子どもと違うところは、夫には成長がないことです。
家族といるときはリラックスしていて、素のままの自分でいられるのかと思うと、可愛げがなくはないのですが、さすがにもう48歳。外面ばかりではなく、もう少し家庭でも頼りになるところをみせてほしいものです。
何か失敗する度に、娘たちの視線がだんだん冷たいものになってきているので、「父親の威厳」が薄れてきていることにも早く気付いてほしい......。
ずっとこのまま末っ子ポジションかと思うと、ため息がでてしまいます。
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